
シニア層の顧客獲得に注力する」と今後の
展望を述べる同社取締役常務執行役員
西日本エリア総括総支配人の小山正彦氏
(株)プリンスホテルは24日、「名古屋プリンスホテル スカイタワー」(名古屋市中村区、客室数170室)の10月2日のオープンに先立ち、西日本エリア商品説明会を開催した。
同社取締役常務執行役員西日本エリア統括総支配人の小山正彦氏は「今後西日本エリアでは、既存ホテル、今後オープンする2つのホテル、ゴルフ場を合わせ9つの施設を運営していく。西日本の主要都市における国内外の観光ビジネスの拠点となるべくホテルを目指し、インバウンド、MICE、国内の富裕層・アクティブシニア層の宿泊者獲得に注力する」と今後の展望を語った。
具体的には、インバウンドの宿泊者獲得については、新幹線開業などによるインフラ整備の確立、海外拠点の拡充、国内外トレードショーへの参加や同ホテル主催の商談会説明会開催など海外セールス、FAMツアーなどを実施する。MICEの宿泊者獲得においては、ホテルのロケーションや設備を生かし、地域と連携、回遊型MICEの提案、リニューアルによる利便性の向上などを図っていく。また、客室改装に加え、クラブフロアやクラブラウンジの導入、レストランのリニューアルなどホテルリニューアルによる滞在価値の向上により、富裕層・アクティブシニア層の取り込みを図っていくことを示した。
併せて「名古屋プリンスホテル スカイタワー」についても説明。同ホテルはあおなみ線「ささしまライブ」駅直結、JR「名古屋」駅徒歩12分。ささしまライブ24地区内「グローバルゲート」内に建つウエストタワー31~36階に位置する。コンセプトを「空の浮きふね」とし、1階のエントランスロビーを「船出」とし、31階の30平方メートル吹き抜けロビーフロアには、スカイダイニング、クラブハウスを併設し「船上」に、32~36階の客室を「船室」に見立て、「空の浮きふねでゆとりとこころ安らぐおもてなし」を提供していく。
客室はスタンダード(32.3・32.8平方メートル)151室、デラックス(59.5平方メートル)9室、プレミアム(79.4平方メートル)9室、ユニバーサル(78.0平方メートル)1室、合計170室。客室からは名古屋駅方面、名古屋港方面、鉄道ファンが楽しめる新幹線、私鉄・貨物船のジオラマ風、というように東西南北で異なった眺望が楽しめる。
「当ホテルはプリンスホテル初の名古屋進出となる。名古屋の新たな拠点が増えることで、東京を起点に軽井沢、金沢、京都、広島、その先の九州まで見据えた観光ルートの確立や、名古屋の未開拓の地での新たな顧客基盤の創出が可能になる」(小山氏)と述べた。

外観イメージ