不動産ニュース / ハウジング

2017/8/10

学生コンペの作品を実物件化/ポラス

1階の土間

 ポラスグループで分譲住宅事業を行なうポラスガーデンヒルズ(株)は、第1回「ポラス学生・建築デザインコンペティション」に応募された作品を実物件化。完成棟を公開した。

 同社は、建築の道を志す学生の創造喚起と発表機会の提供を目的に学生対象のアイディアコンペを毎年開催している。2014年に開催した第1回のテーマは「『自立型の共生』を可能にする次世代の家」。458件の応募の中から松川真友子氏(当時:九州大学大学院、現在:(株)北川原温建築都市研究所所属)の作品「もうひとつの連なる家」が選定され、この度同アイディアを基にした住宅が完成した。

 都市型狭小住宅の住環境改善を意識し、建物の中心に土間を中心とした小屋のような空間を設置。土間はダイニングと一体的に使うことができるため、友人や親戚等が大勢集まれるような空間となっている。また、庭やガレージともつながっており、室内にいても外にいるようなイメージで過ごすことができる。
 土間の吹き抜けに面した窓は、透明ガラスと型板ガラスを使い分けることで外からの視線を遮り、光を呼び込むよう工夫した。

 土地面積は101.58平方メートル、延床面積は125.25平方メートル。木造軸組構法の3階建て。間取りは、3LDK+土間吹き抜け+ビルトインガレージ等。10月より販売を開始する予定。販売価格は未定だが、周辺価格より1.7倍ほど高額となる見込み。

 同プランを設計した松川氏は、「庭は近隣の人とのコミュニケーションの場であり、住む人の趣味の場でもある。そこで狭小地であっても家の中に土間をつくることで庭のような空間とした。学生時の案なので、実現するにあたっていくつか変更を加えたが、木造の家を作ることに携わり大変勉強になった」と話した。

外観。3棟が連なるイメージとしている

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木造軸組工法

在来工法ともいい、木造建築物の工法の一つ。「在来工法」とは、「伝統工法」をベースとしながら、第二次大戦後の技術革新で新たに生まれた木造建築物の工法である。

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