三菱地所(株)は、新たな通信規格「LPWA(Low Power Wide Area)」を活用した通信網構築実験を東京・丸の内エリアで実施すると発表した。
同回線は、現時点では通信事業者免許が不要な通信方式。公衆通信網を使用することなく、独自のネットワークで中長距離の通信が可能。通信に必要な電力が少なく、低コストでネットワークが構築できるため、IoTの進展が見込まれる中、発展が予想されている。
今回の実証実験は、(株)NTTドコモと、通信・ハードウェア構築を行なうベンチャー企業の(株)ハタプロが共同で運営する39Meisterの協力のもと実施。被災時に災害対策本部となる大手町ビルにLPWA回線の基地局を設け、独立電源により攻守通信網に依存しないネットワークを構築。GPS端末を持った社員の位置把握を行なう。
三菱地所は、今後もさまざまな実証実験を通じて、大手町・丸の内・有楽町エリアのさらなる機能向上を目指し、最新技術・テクノロジーを積極的に導入していく考え。