不動産ニュース / IT・情報サービス

2017/8/25

設計図書1,500万枚を電子化/大東建託

 大東建託(株)は25日、創業から保有するすべての設計図書約1,500万枚を電子化したと発表した。

 従来は、全国各支店事務所で保管していた他、外部倉庫に委託し保管していたが、社内で利用する際、「設計図書を探すのに時間がかかる」「他職種の社員も閲覧できるようにしたい」などの声があったため、電子化プロジェクトを2015年秋より開始。同プロジェクトでは、国内で保管していた設計図書をベトナムに輸送し、現地の作業所((株)CADネットワークサービスのベトナムCADセンター)でスキャン、電子化を行なった。本社一括管理の図面検索システムを構築し、ログインすることで直接データを閲覧できるようにした。

 電子化により、紙資料に生じる経年劣化の防止、災害時等の焼失リスク低減、保管スペースやコストの削減、図面閲覧対応のスピード化などが実現し、大幅な業務効率化を見込んでいる。

 今後は、電子化したデータに敷地情報、修繕や資材を含む建物情報などを加えビッグデータとして集約。本社での一括管理のもと、修繕計画の立案や、施工計画の自動作成など、さらなる効率化やサービス向上につなげていく予定。

 なお、電子化済みの設計図書は、リサイクル紙、段ボール原紙、トイレットペーパーなどの再生紙として、国内およびベトナムにてリサイクルする。

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設計図書

建物を施工するために必要な図面その他の書類の総称。建築士法では建築物や工作物だけでなく敷地を含めた工事実施のために必要な図面と仕様書、と規定されている。

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