不動産ニュース / 開発・分譲

2017/9/5

外神田で「一団地認定」活用したビル着工

「(仮称)外神田一丁目計画」完成予想図

 住友不動産(株)は5日、「(仮称)外神田一丁目計画」(東京都千代田区)の建物本体工事に着手したと発表した。

 同事業は、JR山手線他「秋葉原」駅徒歩4分に立地。道路を挟んで向かい合う約2,000平方メートルの敷地と、約1,200平方メートルの敷地を、一団地認定制度を併用した東京都総合設計制度により一体開発。基準容積率600%に公開空地の整備等総合設計制度の容積割増136%を受け、地上23階建て高さ125mの業務棟(延床面積約2万6,000平方メートル)と地上2階建ての商業棟(同約980平方メートル)を建設する。総事業費は275億円。

 商業棟を低く抑えることで周辺への圧迫感を軽減。歩道が狭い周辺地域の問題を解消するため、公開空地を活用して業務棟足元のピロティ、店舗棟前の500平方メートルの広場、170平方メートルのポケットパークを整備する。

 これらの空地を災害時の一時滞留スペースとして活用するほか、業務棟のエントランスホールを帰宅困難者受け入れスペースとし、防災備蓄倉庫やマンホールトイレも整備する。竣工は、2019年8月末予定。

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一団地認定

一団地の土地を一つの敷地とみなして建築規制を緩和適用するための、特定行政庁の認定をいう。建築基準法に基づく制度である。

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