不動産ニュース / 団体・グループ

2017/10/3

小規模建築の液状化対策工事を審査・保証

 (一財)ベターリビングは、小規模建築物を対象とした地盤の液状化対策についての審査業務と保証業務を開始する。

 小規模建築における液状化対策の必要性が叫ばれているにも関わらず、普及が進んでいないことを問題視して事業化に踏み切った。

 審査内容は、(1)地盤液状化対策工法の事前確認、(2)個別建築物の液状化対策の審査の2点。(1)は、ベターリビングの建設技術審査証明を取得するなどした地盤対策液状化工法に対して、施工前に確認・評価。すでに積水ハウス(株)の「SHEAD工法」を確認・評価し、審査・保証の対象工法とした。(2)については、地盤調査方法や液状化判定方法など、実施する液状化対策が同団体の審査基準に適合するか否かを個別建築物ごとに審査する。

 対象建築物は延床1,000平方メートル以下の建物で、用途や構造種別は問わない。建築物の売り主、建設工事の請負者、液状化対策工事の施工者からの申請を受けて審査を実施し、審査後は申請者宛てに報告書を発行する。

 保証業務では審査業務で適合性が認められた建物が、震度5弱~震度5強の地震で地盤が液状化し建物が傾斜し、傾斜増分が1,000分の5以上となった場合に傾斜修正の工事を保証する。

 同団体では今後、事例の蓄積とともに施工業者の協力を得て、震災発生時に液状化発生地域の現地調査を実施して、対策の効果等を確認。その後の審査基準にフィードバックしていく。

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