不動産ニュース / 調査・統計データ

2017/10/13

東京中型オフィス、需要は堅調/CBRE

 (株)シービーアールイー(CBRE)は12日、特別レポート「東京中型オフィス売買市場」を発表した。同レポートは、東京の不動産売買市場における中型オフィスビルの投資対象としての魅力についてまとめたもの。

 2018年以降、東京のオフィス市場では過去平均を上回る新規供給が3年続き、そのほとんどが高機能な大型ビル(グレードA)となる。これを背景に、グレードAの賃料は、伸び率がすでに鈍化傾向。賃料は17年下期以降、向こう3年で15%程度下落すると予想している。そうした中、新規供給の少ない中型ビル(グレードB)に、投資対象としての関心がますます高まるとしている。

 中型ビル投資の魅力を分析すると、中小企業を中心に安定した賃貸需要があることが挙げられる。オフィス系事業所の9割以上が従業員20人未満で、中型ビルは最も厚い需要層の受け皿になっている。今後のグレードBの新規供給は全体の6%(貸床面積ベース)で、賃料も6%程度の調整にとどまるとしている。

 利回りは、中型ビルがプライム物件を50bpsあまり上回っていると推定。12年以降の中型ビルの売買引件数は、オフィス売買全体の17%と、大型ビルの取引件数(9%)を上回っている。海外投資家による取得の8割が延床面積7,000坪未満のビル。海外投資家の間ではコアプラス投資への関心が高まっているため、今後も中型ビルに対する需要は堅調としている。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

投資

金銭を金融商品等に変換し、あるいは事業に充当して利益を得る行為。株式、債券、不動産などを取得して配当等を受け取る方法、それらを売買して差額を得る方法、事業に出資する方法などがある。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/5

「月刊不動産流通2025年7月号」発売中!

「月刊不動産流通2025年7月号」が好評発売中です。購入はショップサイトから。
特集は、「事業者・自治体がリード!二地域居住」。
近年人口減少により地域の活力が失われていくという危機感を持ち、活気を取り戻すために二地域居住を促進させている地域が多くあります。今回は、そんな二地域居住に積極的に取り組んでいる事業者を取材。具体的な事例やその狙い、実際に表れている効果なども紹介しています。