不動産ニュース / 開発・分譲

2017/12/4

神保町で中規模ビルブランドの初弾/新日鉄興和

「BIZCORE 神保町」外観

 新日鉄興和不動産(株)は、中規模ハイグレードオフィスビル「BIZCORE(ビズコア)」の初弾を東京・神保町にて竣工した。

 都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線「神保町」駅徒歩4分に立地。敷地面積は1,328.70平方メートル、延床面積は8,932.52平方メートル、鉄骨造・一部鉄筋コンクリート造地上9階建て。

 オフィス空間は、天井高2,800mmの整形無柱空間を確保。南北2面をガラスカーテンウォールとし、採光に優れた開放的な執務空間を実現した。また、出入口を3ヵ所設け、働き方に合わせたフレキシブルなレイアウトを可能としている。天井には、2ヵ所にTMD(床用制振装置)を設置し、歩行の振動を低減することで、高い居住性能を確保した。基準階面積は890.09平方メートル。

 屋上をテナントのリフレッシュ空間やコミュニケーションスペースとして開放。和モダンをコンセプトとした緑あふれる屋上庭園を設置し、床のタイルの貼り分けとこだわりの家具で空間を仕上げた。

 BCP対策として、建築基準法において必要とされる強度の1.25倍以上の耐力を確保しており、オフィスの天井にはブレースを入れて落下防止を図った。本線からの電力供給が寸断された場合、予備電源線に切り替えられる2回線受電方式を採用。さらに2回線とも寸断された場合のビル内非常用電源は最大72時間(1平方メートル当たり15VA)供給、別途テナント専用の発電機スペースも用意(ディーゼル100kVA相当)。各階にはテナント専用の災害用備蓄品倉庫を設け、在館者・来訪者分を含めた計3日分の水・食料・ランタン・簡易トイレ等の備品を完備している。

 そのほか、赤坂、築地、渋谷、神田エリアで、同「BIZCORE」シリーズの開発を進めており、今後、年間2~3棟の開発を計画している。2020年度までに500億円規模の事業拡大を図っていく方針。

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事業継続計画(BCP)

事業組織が脅威にさらされた場合に、その影響を予防・軽減し、事態の回復を図るための計画をいう。 危機管理手法の一つで、BCP(Business Continuity Planning)と略称される。

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