東急不動産(株)は24日、「健康」と「交流」をテーマにした健康サロン「らくティブ」の第2弾となる「らくティブ宮前」(川崎市宮前区)をオープンした。
「らくティブ」は、健康に漠然とした不安を持つ65歳以上のシニア層をメインターゲットに、順天堂大学スポーツ健康科学部が開発した、健康寿命延伸のためのトレーニングプログラムと、参加者同士の交流プログラムを提供する。地域の商業施設に併設することで、日常生活の延長として健康づくりに取り組めるようにしている。第1弾の「らくティブ赤羽」(東京都北区)を2016年11月に開業、会員300名を集めている。
「らくティブ宮前」は、東急田園都市線「宮前平」駅徒歩8分、東急電鉄の「東急宮前平ショッピングセンター」内に開設した。床面積は約46坪。赤羽の運営実績を踏まえ、ヨガや座学等のプログラムは廃し、トレーニングに特化。シニアに特化した「パワトレ(筋力・体幹アップ)」や「脳活ウォーク」「ストレッチ」などのプログラムを提供する。プログラムは1回50分で、うち5分を参加者同士の交流時間とする。また、スタッフや管理栄養士によるセミナーやクリスマスパーティなどのイベントで会員同士の交流を図る。
利用料金は、月会費6,980円。年明けから周辺エリアへのポスティングを中心に集客。すでに10名以上の入会を得ている。
今後は、赤羽と宮前での利用者検証を経て、年内に東急沿線で複数店舗を出店。高齢者の多い住宅街や団地の近隣をターゲットに、沿線外、首都圏外での多店舗展開を検討していく。
23日会見した同社ウェルネス事業ユニットヘルスケア事業本部ヘルスケア事業部事業企画グループグループリーダーの大川朋宏氏は「買い物ついでに立ち寄れて、シニアの健康に直結したプログラムを受けられる施設を展開していく。高齢社会の進展の中で、シニアが心も体も健康に暮らせるお手伝いをしていきたい」と抱負を述べた。