(株)タカラレーベンは、昨年立ち上げた都市型コンパクトマンションブランド「NEBEL(ネベル)」の供給を本格化する。2020年度までに、同社の年間マンション供給戸数の約25%にあたる500戸まで供給量を増やす予定で、同ブランド専門の常設モデル「SALON DE NEBEL」(東京都中央区)を19日、銀座にオープンした。
同ブランドは、これまでファミリー向けマンションを主力としてきた同社が、マンションユーザーのライフスタイルの多様性に対応すべく、地方中心市街地でのマンション事業に次ぐ第3の柱を目指して立ち上げたもの。メインターゲットを単身者・DINKSに置き、ターミナル駅まで30分圏かつ商業集積のある利便性の高い立地で、1LDK(専有面積30~50平方メートル)中心の実需向けマンションとして開発していく。
多様なユーザーニーズに合わせ、これまでの物件以上にプランセレクトやカラーセレクトを用意。細かいインテリアコーディネートにも応えていく。これまで、「ネベル蕨中央」(埼玉県蕨市、71戸)と「ネベル西巣鴨」(東京都豊島区、24戸)の2物件を供給している。購入者の9割が30歳~60歳代の単身者で、ほぼ実需層という。
常設モデルは、広さ約500平方メートル。18年度販売予定の「ネベル戸越公園(仮称)」(東京都品川区、総戸数33戸)の1LDKモデルルーム(約40平方メートル)と「広尾一丁目(仮称)」(東京都港区、戸数未定)の1LDKモデルルーム(同50平方メートル)を設置。また、同ブランドのカラーデザインやインテリアテイストでコーディネイトされた6つの商談スペースも設けた。スタッフは10名。完全予約制で、1日最大30組、月間400組の来場を見込んでいる。
18年度は前記2物件に加え、「滝野川(仮称)」(東京都北区、戸数未定)、「八丁堀(仮称)」(東京都中央区、戸数未定)を供給予定。その他、勝どきでも事業化が決定している。