不動産ニュース / 調査・統計データ

2018/2/1

全国のマンション化率は12.41%

 (株)東京カンテイは1月31日、2017年の全国での分譲マンション普及の度合を示す「マンション化率」を算出した。住民基本台帳による各自治体に居住する17年3月31日時点の世帯数と、同年12月31日時点の分譲マンションストック戸数を比較して算出した。

 全国のマンション化率は、12.41%(前年比0.10ポイント上昇)。総世帯数5,622万1,568世帯に対して、マンションストックは697万9,058戸だった。三大都市圏では、首都圏が21.79%(同0.11ポイント上昇)、中部圏7.91%(同0.06ポイント上昇)、近畿圏16.04%(同0.15ポイント上昇)。

 都道府県別では、東京都は27.20%(同0.20ポイント上昇)でトップ。神奈川県が22.68%(同0.14ポイント上昇)、大阪府が19.12%(同0.19ポイント上昇)と続いた。これ以外にマンション化率が10%を超えたのは、埼玉県、千葉県、愛知県、京都府、兵庫県、福岡県。

 最も伸び率が大きかったのは京都府(11.86%)で、前年に比べて0.21ポイント上昇した。「東京や神奈川、大阪等の大都市圏以外に、京都や沖縄などセカンドハウス需要がマンション市場を支えているエリアでの伸びが目立つ。マンションは増えているが定住人口は増えていないといういびつなかたちになっており、見かけ上のマンション化率が拡大している」(同社)。また、地方圏でマンション化率が上昇する県も散見され、人口・世帯数減少によって、結果的にマンション居住の割合が増えている場合もケースもあるという。

 行政区別では、東京都千代田区83.00%(同0.12ポイント低下)、東京都中央区81.02%(同0.89ポイント低下)、東京都港区75.44%(同0.38ポイント低下)と続いた。ストック戸数の増加が近年に比べて落ち着いていたものの、完成物件への入居が進んだことにより世帯数が増加、マンション化率が低下したという。東京23区以外では、大阪市中央区が70.89%(同1.42ポイント上昇)、千葉市美浜区が61.74%(同0.23ポイント低下)と上位に入った。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。