不動産ニュース / ハウジング

2018/3/8

賃貸入居者に賃貸併用分譲住宅を提案/大和ハ

「SEJOUR DD-1」外観

 大和ハウス工業(株)は9日、犬小屋(ドッグハウス)付き賃貸併用分譲住宅「SEJOUR DD-1(セジュール ディーディー・ワン)」を、グループ会社の大和リビング(株)が管理する賃貸住宅入居者向けに販売する。

 大和リビングが管理する賃貸住宅「D-room」約53万戸のうち、年間約11万世帯が入退居で入れ替わり、そのうち約1万5,000世帯が住宅を購入している。そのため「D-room」の入居者の中で住宅購入検討者を対象に、同社初となる分譲住宅に賃貸住宅を組み合わせた商品を開発した。

 メインターゲットは20~30歳代のファミリー層。2LDK~3LDKの間取りをオーナーの自宅部分とし、1LDKの間取りが賃貸住宅部分となる。賃貸併用にすることで家賃収入を得ることができ、住宅ローン返済に充当できる。また、戸建住宅の購入に合わせてペットの飼育を検討する顧客に対し、オリジナルドッグハウスと、ミニドッグランを標準搭載する。

 モデルプランは、軽量鉄骨造2階建て、敷地面積165.29平方メートル、延床面積150.31平方メートル。戸建住宅部分は3LDK(床面積107.97平方メートル)、賃貸住宅部分は1LDK(同42.34平方メートル)。参考価格は5,240万円(税込)。

 販売代理は大和リビングが行ない、テレビCMやチラシ広告はせずに、「D-room」入居者向け情報配信サービス(約15万世帯が加入)などを通じて告知していく。販売目標年間100棟。

 会見で同社取締役専務執行役員の堀 福次郎氏は「土地は50坪以下で仕入れて、基本的にはオーナーの自宅が100平方メートル、賃貸住宅が40平方メートルの組み合わせでいく方針。転勤の際はリロケーションもでき、賃貸に出さずに親を呼び寄せて一緒に暮らすなどの需要にも対応する。最大でも10区画の小さい規模で展開していく」などと述べた。

オリジナルのドッグハウス。ベンチやテーブルとしても使える

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