不動産ニュース / 開発・分譲

2018/3/27

中央林間のSCを刷新。大和市とも連携

「中央林間東急スクエア」外観。茶系だった外壁が創業当初の白に塗り直され、若々しい印象に

 東京急行電鉄(株)は、田園都市線「中央林間」駅前の商業施設「中央林間東急スクエア」(神奈川県大和市)を28日オープンする。

 同施設は、1985年開業の総合スーパー「中央林間とうきゅう」を全面リニューアルしたもの。地上3階建て、店舗面積は約7,700平方メートル。2階部分で、中央林間駅ビルをリニューアル、2015年に先行開業していた商業施設「etomo中央林間」に直結する。

 旧施設が、来場者の7割が60歳台となっていたことから、その若返りを図るため、同社の生活密着型商業施設「東急スクエア」にリニューアル。子育て世帯をメインターゲットに、20歳台~40歳台に訴求する物販店舗35店舗を誘致した。1階は、東急ストアがリニューアル開業する。

 また、3階部分には、大和市の公共施設「大和市立中央林間図書館」(740平方メートル)、「大和市子育て支援施設」(240平方メートル)、「大和市役所中央林間分室」(150平方メートル)が入居する。中央林間駅は、同市の北限であり、これまで公共投資が少なかったことから、同駅圏居住者の生活利便性を上げるため、同市が東急に依頼し実現した。
 図書館ほか公共施設は、同フロアの「星乃珈琲店」と一体的にデザインすることで、開放的な空間とした。図書館の蔵書を同店に持ち込み読むことができるほか、図書館内に同店のテイクアウトドリンクを持ち込むことも可能。分室での各種手続き時にブザーを受け取っておくことで、施設内で買い物をしていても通知を受け取れるなど、商業施設と公共施設が連携していく。

 同社は今回のリニューアルにより、1日の施設利用者を1万人と倍増させ、年商70億円を目指す。

大和市の公共施設が入居する3階。商業ゾーンと公共施設は一体化しており、開放的な空間となっている。図書館の本は隣接する星乃珈琲店へ持ち込める
星乃珈琲店には、図書館の蔵書と同じ本が並べられており、店舗利用者は自由に読める。本腰を入れて読みたくなったら、図書館で借りることができる

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