トヨタホーム(株)は、2018年度より自社初となる木質住宅事業に参入。「MOKUA」ブランドで本格展開する。
ユーザーの木質ニーズへの対応、木質ビルダーにおけるシェア獲得、鉄骨ユニットより2~3割低価格で提供できる商品の投入により分譲事業を強化することなどが狙い。
「MOKUA」は分譲専用商品で、ツーバイフォー工法を採用(パネルはトヨタウッドユーホーム(株)で生産)。耐震、耐風、断熱などの高い基本性能、30年長期保証や生涯点検制度に加え、木質を生かした室内空間で差別化。グループシナジーを生かし、ミサワホーム(株)の部材の採用なども検討している。
販売価格は坪当たり50万円を想定。販売目標は18年度50棟、19年度150棟を見込む。
第1弾として7月1日に神奈川県足柄上郡で「トヨタホーム開成町 ~MOKUA~」(全11戸)を販売開始。以後、首都圏、神奈川、愛知県でも販売していく。
26日の記者発表で、同社常務取締役の植村健吾氏は「当社は千葉を中心にまち並みをつくりながらの分譲を得意としている。その強みを木造でも生かし、『MOKUA』は5区画以上の分譲に限って展開する。土地の調達具体にもよるが、飛躍的に伸びる分野だと考えている。鉄骨ユニットを柱に木造事業も拡大していきたい」などと抱負を述べた。