東急不動産(株)は、会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VIALA」(長野県北佐久郡、総客室数176室)を20日に開業する。
同社の「ハーヴェストクラブ」25番目の施設。JR北陸新幹線「軽井沢」駅から車で約8分、軽井沢塩沢エリアに立地。約5万平方メートルの敷地に、地上2階地下1階建て、延床面積約2万2,676平方メートルの建物を建設した。共用部として、大浴場・エステ・プールからなるスパエリア、洋食ブッフェ・日本食・フレンチの3つのレストランを設けた。
施設テーマを「自然との調和」とし、アクティブに楽しめるグリーンフィールドや、軽井沢の森をイメージしたガーデン、2つの広い中庭を設け、周辺の自然と溶け込むようなつくりに。内装も、華美な装飾はあえて行なわず木目調の家具など温かみのあるデザインとした。軽井沢ならではの低層設計で、大浴場やレストラン、客室などあらゆるところから浅間山が眺望できるようにした。
開発にあたり、地域とのつながりを重視。エステ運営は、長野県に本社を置く(株)アンジェラックスプランニングを起用。地域の交通インフラの主要会社である西武バス(株)と連携して施設内にバス停を設置。隣接するレジャー施設「軽井沢タリアセン」と連携し、宿泊者専用チケットを発行する。
客室は、「ハーヴェストクラブ」(客室数127室)と、専有面積をより広く設け客室設備のグレードも高めた「VIALA」(客室数49室)の2グレードを設置。両ブランド併設施設の第4弾となる。
ハーヴェストクラブの客室は、ツイン(標準定員2人、42平方メートル)、ファミリー(6人、57~87平方メートル)、ペット対応(4人、57平方メートル)など16タイプ。いずれも1人1泊4,536円。VIALAの客室は、デラックス(標準定員2人、58~63平方メートル、1万5,120円/1室)、シグネチャースイート(2~3人、92~110平方メートル、2万8,080円/1室)、ペット対応(2人、70平方メートル、1万2,960円/1室)など。全部屋にジャグジー付きバスを備える。終日部屋でくつろぐことを目的とした会員が多いことから、VIALAのみルームサービスでの部屋食も可能とする。
会員権は、2016年7月より販売を開始。総募集口数は1,992口。そのうち、ハーヴェストクラブが1,428口、VIALAが564口。ハーヴェストクラブは8割が販売済みで、現在も開業記念会員を1口817万円で受け付けている。VIALAは、募集分は完売。募集当時の価格は1口1,401万円だった。会員属性は、平均年齢65歳。関東在住が8割、関西在住、甲信越在住が1割ずつ。
18日に会見した同社ウェルネス事業ユニットホテル・リゾート事業本部開発推進部課長の大空 功氏は、「同施設の会員権販売を開始した16年は、ハーヴェストクラブ全体の会員権販売口数が1,408口と、過去最高となった。リゾートホテルの稼働率は50%で高水準といわれているが、本施設が牽引し、18年度のハーヴェストクラブ全体稼働率は65.8%に到達する見込み」と期待感を示した。