JLLは9日、2018年第2四半期の東京プライムリテール市場動向を発表した。
1階の賃料は、銀座、表参道ともに前期比横ばいとなり、銀座で月額坪あたり27万5,000円、表参道で月額坪あたり21万5,000円となった。賃料が横ばいとなるのは、銀座で8四半期連続、表参道で11四半期連続。
賃料変動サイクルにおけるポジションを示す「プライムリテール クロック」をみると、東京プライムリテールの賃料は「上昇減速」フェーズにあり、まもなくピークを迎えると予測される。
今後の見通しについて同社では、「堅調な個人消費予測は、テナント需要が堅調になることを示唆しており、また新規供給は引き続き限定的となるが、こうした需給動向にかかわらず、賃料は既に前回ピークに近い水準まで上昇しているため、上昇の勢いは引き続き限定的となる。価格は、投資利回りが安定的に推移すると予測されることから、上昇ペースは賃料並みとなる見通し」と分析している。