不動産ニュース / 仲介・管理

2018/10/15

本郷の古民家をリノベ/しあわせな家

「本郷菊坂の家」外観
1階住戸の玄関は、診療所時代のものをそのまま流用。中のガラス戸も、従前別の部屋にあったものを移設している

 (株)しあわせな家は、リノベーション賃貸住宅「本郷菊坂ハウス」(東京都文京区、総戸数2戸)の募集を開始した。

 同物件は、東京メトロ丸ノ内線他「本郷三丁目」駅徒歩3分に立地。約120坪の敷地に立つ、地上2階建ての木造住宅(1959年築)をスケルトン化した上で、1棟リノベーションしたもの。従前は、開業医の診療所兼自宅として使われていたが、相続を機に「住んでいた家の思い出を残したい」という子供からの依頼により、同社が施工後賃貸することとなった。

 駅から至近にもかかわらず大きな庭を持つ戸建てである点を生かし、建物の一部を減築し耐震補強や断熱を強化。庭の面積をさらに広げ、各戸専用の玄関と庭を持つ賃貸住宅とした。建物は、従前の記憶を残すため、玄関扉や室内扉、収納などをそのまま流用。さらに古建具を組み合わせることでヴィンテージ感を演出した。2階は梁を表しとし、フローリングや天井板には無垢材を使うことで素材の良さを引き出している。庭木は従前のものをほぼそのまま残した。

 住戸は、1階の2LDK(専有面積53平方メートル)と2階の1K(同32平方メートル+ロフト6平方メートル)。2階の残部分(約30平方メートル)は、同社が東京支店として使用する。IHヒーター付きのシステムキッチン、ユニットバス、モニター付きインターフォン、エアコンなど最新の設備機器を導入。正門にはオートロックを取り付けた。また、減築したことで、1階は4面採光、2階も3面採光を実現した。

 改修費は非開示。賃料は、1階が20万8,000円、2階が14万5,000円。

2階住戸は梁を表しとし、天井高を生かしてロフトを付けた
1、2階住戸とも専用玄関と専用庭付き。1階住戸の庭には、従前からの藤棚も残している

この記事の用語

リノベーション

新築を除く住宅の増築、改装・改修、模様替え、設備の取替えや新設などの改造工事を総称してリノベーションという。リフォーム、リモデルなどとも。既存建物の耐震補強工事もリノベーションの一種である。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。