不動産ニュース / ハウジング

2018/10/24

「建築家住宅」供給シェアトップに/ハイアス

全国大会の様子。セール・技術・デザインコンテストの表彰や活動事例発表などが行なわれた

 ハイアス・アンド・カンパニー(株)は23日、品川プリンスホテル(東京都港区)で「第10回R+house(アールプラスハウス)全国大会」を開催した。

 「R+house」は、同社が提供するデザイナーズ注文住宅。アトリエ建築家とともに設計し、省エネルギー性能やデザインクオリティを保ちながら、仕入れの工夫等により手頃な価格で提供している。2009年10月から全国で加盟店を募集し、累計315店舗(18年9月時点)のネットワークとなっている。

 大会では、同社取締役常務執行役員の柿内和徳氏から、「建築家住宅」(独立した建築家によって基本設計された住宅)の主要供給事業者9社の17年度供給実績(1,956戸、((株)矢野経済研究所調査)で「R+House」がシェアトップ(56.5%、1,100戸)に立ったことが報告された。同氏は「新築住宅が縮小する中、デザイン性や機能性を求める施主の要望から、建築家住宅は堅調に推移し拡大傾向にあることから、大きな可能性を秘めた市場である」とした。しかし、その一方で、住宅建設検討者の7割が建築家住宅に憧れているものの、実際に依頼する人は1割程度であることを指摘。「今後は諦めた6割の方をメインターゲットにしていく。ライバルはハウスメーカーと、年間24~38棟を手がける競合他社」(同氏)と述べた。

 また、「(一財)高性能住宅総合保証」を設立。18年12月から「完成保証制度」を開始することが発表された。工事中に会員工務店の倒産等が発生した場合、完成保証を履行するもので、1棟当たり最大1,000万円を保証する。同制度を整備することで、購入者に安心を提供し、受注促進を図っていく。

 今後も全国で同ネットワークによる住宅総合展示場への出展を加速し、年間総受注棟数を2,000棟と倍増する計画を推進していく。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。