不動産ニュース / ハウジング

2018/10/29

パナHと学研がコラボ。子育て世代向け戸建て

「子育て世帯を支援するという目的が一致した」と話す松下社長(右)と宮原社長(左)

 パナソニック ホームズ(株)は、学研ホールディングス(代表取締役社長:宮原博昭氏)と共同開発した子育て世代向け戸建住宅「KODOMOTTO(こどもっと)」を、27日に発売した。

  両社は「Fujisawa サスティナブル・スマート・タウン」の開発を進めるFujisawaSST協議会に参画する中で、「子供の成長や自立心を育むための良好な子育て環境の実現」と「子育て支援」という目的が合致。今回の共同開発が実現した。

 コンセプトを“家族みんながいっしょに成長できる家”とし、成長の3つの要素である「育ちの基盤」、「育ちの意欲」、「育ちの環境」について、それぞれの空間提案をしている。

 「育ちの基盤」では、子供の運動機能と正しい生活習慣を身につけさせるため、成長に合わせて変更できる「成長する収納家具」と、一人で集中できる空間「ボクのワタシのひみつ基地」、子供向けのボルダリングなどを設置した「わんぱくウォール&フロア」を設ける。

 「育ちの意欲」では、親子が一緒に学ぶ機会を創出するため、料理をしながら部屋を見渡せるオープンタイプの「みんなのふれ愛キッチン」を設置。また、広めのダイニングテーブルで子供と一緒に学ぶことができる「Familyコワーキング」、子供の背丈に合わせた室内干し設備などを設けた「いっしょに家事楽」といった空間を設ける。

 「育ちの環境」では、子供の好奇心を刺激するため、家族の写真や本などを置ける収納兼ギャラリー「かぞくのアーカイブ」や、絵を描いたりメモを貼ったりできる「コミュニケーションウォール」、大人が趣味や仕事に集中できる専用空間「おとなの夢中クウカン」を採用する。

 制震鉄骨軸組構造および大型パネル構造で、延床面積127.86平方メートルのプランの標準本体価格は2,877万円(消費税別)。販売地域は、北海道および一部地域を除く全国で、初年度の契約棟数1,000棟を見込む。

 26日に開催したマスコミ向け発表会において、パナソニック ホームズ代表取締役社長の松下龍二氏は「今回発売した商品は、2015年に発売した『KodoMotto』を進化させたもの。学研さんのエビデンスやノウハウを反映させることで、子供が成長する上で大切な片付けや挨拶といった行動が楽しくできる工夫をたくさん盛り込むことができた」などと話した。

「KODOMOTTO」外観イメージ
「わんぱくウォール&フロア」。手前は「コミュニケションウォール」

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