東急グループは15日、渋谷駅の直上で開発を進めている「渋谷スクランブルスクエア」のI期（東棟）を2019年秋に開業すると発表した。
事業主体は、東京急行電鉄（株）、東日本旅客鉄道（株）、東京地下鉄（株）が出資する渋谷スクランブルスクエア（株）。建物は地上47階地下7階建て、延床面積約18万1,000平方メートル。渋谷エリアで最高となる高さ230m。地下2階～地上14階は、都市型商業施設。週・月単位でテナントを入れ替えるポップアップ・イベントスペースを複数区画で展開する。15階は、産業交流施設「SHIBUYA QWS（渋谷キューズ）」とし、利用者のイノベーションをサポート。東京大学や東京工業大学など5大学と連携しクリエイティブ人材の育成も行なう。
17～45階は基準階面積最大約2,900平方メートルのオフィスで、（株）サイバーエージェント等3社の入居が決定している。それらを含めて8～9社の申し込みがある状況。45階と屋上は、約2,500平方メートル、日本最大級の屋上展望空間「渋谷スカイ」となる。
なお、中央棟、西棟の開業は27年の予定。3棟合わせた全体完成時の延床面積は約27万6,000平方メートルとなる。
また同日、東急不動産（株）が参画する東急プラザ渋谷跡地を中心とした再開発事業「道玄坂一丁目駅前地区」のビル名称を「渋谷フクラス（SHIBUYA FUKURAS）」に決定したことも発表。
敷地面積約3,336平方メートル、延床面積約5万8,970平方メートル、地上18階地下4階建て。2～8階、17・18階には「東急プラザ渋谷」が出店。また、17階の一部には産業進出支援施設を開設、企業やクリエイターのスタートアップとなる場を創出する。9～16階がオフィス。なお、1階は路面店のほか、一般路線バスや空港リムジンバスが乗り入れるバスターミナルを開設。手荷預かりを行なう観光支援施設も併設し、インバウンドのニーズに応える。
両施設とも、駅からビルへの動線上に、地上に人々を誘導する縦方向の移動空間「アーバン・コア」を設け、自由通路、デッキと合わせて駅周辺の動線を大幅に改良、回遊性を高める。
