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無垢材、珪藻土等の自然素材を標準仕様にした建売住宅の販売、注文建築、リフォーム等を手掛ける早稲田ハウス(株)(千葉県松戸市、代表取締役社長:金光容徳氏)は6日、同社の戸建住宅に標準採用している「究極の寝室」をユーザーがDIYで施工できるキットを発売した。
同社は、1977年創業。2007年から空気の質にこだわった「健康住宅」の供給に特化。年間の戸建住宅販売戸数は24戸。「究極の寝室」は、11年から戸建住宅の標準仕様としているもので、オビ杉無垢材のフローリング、天然珪藻土の壁と天井により、化学物質を一切放散せず、埃が舞い散らない空間とすることで、睡眠の質を高めることができる。
同社は、「究極の寝室」を既存住宅へのリフォーム商品としても提供しており、17年、駅の命名権取得を契機に交流のある銚子電気鉄道(株)の宿直室に施工したところ、眠りの浅い運転手の睡眠が改善され、社員からも業務品質が向上するという感想が挙がった。ただ、同社の営業エリアは本社から車で30分圏内であり、リフォームを拡販するための業務提携も進まないことから、ユーザーが簡単に施工できるキットを販売することにした。
キットは、施工しやすいように長辺400mmサイズとしたオビ杉の無垢フローリング、天然珪藻土を攪拌するためのミキサー、プライマー、施工前に部屋全体へ塗布する炭塗料、埃の拡散を抑える抗酸化水溶液など。購入者は、説明動画を見ながら施工する。価格は69万8,000円(6畳用)。
同社は、一般ユーザーへの通信販売に加え、銚子電鉄と共同で「究極の寝室」を荷室内に再現したトラックを開発。全国でプロモーションしていく。
同日会見した、早稲田ハウスの金光社長は「当社で供給してきた健康住宅のユーザーの評価が『睡眠』に集中していたことから、森林の心地よさを寝室に取り込んだ“究極の寝室”を標準化してきた。家づくりにおける寝室・睡眠の重要性をもっとアピールしたかったが、当社が施工できるエリアは限られている。素材の提供ならば全国でできると考え、安全に施工できるようキットにした。販売目標などは立てていないが、より多くの人に体験していただきたい」と抱負を語った。
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