不動産ニュース / イベント・セミナー

2018/12/18

サステナブルなまちづくりをテーマにシンポ

シンポジウムの様子

 (一社)団地再生支援協会と神奈川県住宅供給公社は17日、「第15回 団地再生シンポジュウム:サステナブルなまちづくり~“広域での安定”と“エリアの活性化”~」を開催。約170人が参加した。

 「近未来計画学」の研究を進める筑波大学教授の谷口 守氏、都市計画家・ドルトムント大学名誉教授のクラウス・クンツマン氏が講演した。

 谷口氏は、日本の都市を「生き物」に例えて、都市が成人病状態であると指摘。渋滞等が「循環不全」、郊外化が「肥満化」、空き家増が「骨粗しょう症」の状態と似ているとした。また、人口減少や少子高齢化、空き家増の中、郊外のニュータウン内での大規模住宅への建て替え、高層マンションの乱立などは、「ガン」が発病している状態であると説明。同氏は「健康な都市をつくるためには、開発地だけをみるのではなく圏域全体の見取り図を考え、長期的視点に立った計画が必要不可欠」と話した。

 クンツマン氏も、都市と市民が健康(身体的、精神的そして社会的に安寧)であることが重要であるとした。また、まちづくりは、ボトムアップのプロセスが重要であるとし、地域の人が参加しながら、プランニングからマネージメントが統合的に行なわれ、既存の都市の一部が再活性化し、環境や既存ビジネスが保全されることが理想であると解説。「さまざまな活動の調整役である近隣コミュニティマネージャーの設置が重要となる」と話した。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/5

「月刊不動産流通2025年7月号」発売中!

「月刊不動産流通2025年7月号」が好評発売中です。購入はショップサイトから。
特集は、「事業者・自治体がリード!二地域居住」。
近年人口減少により地域の活力が失われていくという危機感を持ち、活気を取り戻すために二地域居住を促進させている地域が多くあります。今回は、そんな二地域居住に積極的に取り組んでいる事業者を取材。具体的な事例やその狙い、実際に表れている効果なども紹介しています。