不動産ニュース / 調査・統計データ

2019/2/20

住みたい街、現状肯定派が主流/大東建託

 大東建託(株)は20日、「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2019<首都圏版>」結果を発表した。首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の145自治体)居住の6万1,319名から回答を得て、インターネットによる調査を実施。実際に居住している人の居住満足度を明らかにすることを目的に、「住みここち」「住みたい街」などのランキングを集計した。

 「住みここち」総合トップ3は、1位が「広尾(東京都)」、2位が「市ヶ谷(東京都)」、3位が「北山田(神奈川県)」。現在居住している駅について、大変満足:2、満足:1、どちらでもない:0、不満:-1、大変不満:-2を選択肢として回答を得た結果、総合トップの「広尾」は1.23と高評価ながら、東京都では上位30位以上の全駅、神奈川県では上位8駅、千葉県では上位4駅までが、1点(満足)以上という結果に。さらに、今回分析対象の1,098駅のうち、住みここち評価平均がマイナスだったのは、11駅しかなかった。
 同日、調査結果について解説した、同社賃貸未来研究所所長の宗 健氏は「住みたい街ランキングなどさまざまなまちの評価指標はあるが、首都圏のどこに住んだとしても、それが失敗したと思うようなことはほぼないと考えてよい」と言及。

 「住みたい街(駅)」については、「今住んでいる街(駅)」が27.5%を占めトップに。続いて「特に希望の街(駅)はない」が11.2%と続いた。3位にランクインした「吉祥寺」は3.5%に過ぎず、「そもそも住みたい街ランキングは単なる人気投票であり、街の因子等との関係性も極めて薄く、住みここちとの相関も極めて薄い」(同氏)としている。
 「住みたい街(駅)」の回答率は、20~30歳代が23.6%、40~50歳代が32.6%、60歳代以上が43.0%と、年齢層が上がるに従って上昇していく傾向に。若年層でも一定程度の割合を占めるが、年齢が上がると半数近くを占めることが分かった。

 また、「住みここち」を決める要因は影響が大きい順に、(1)親しみやすさ、(2)静かさ・治安、(3)交通利便性、(4)生活利便性、(5)イメージ、(6)津波や地震への安心、(7)行政サービス、(8)物価、であるとした。

 同調査は今後、地域を拡大して毎年実施し、回答は3年間、累積して集計していく予定。

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