不動産ニュース / その他

2019/3/5

スタートアップ支援の新ファンド組成

右から三菱地所の小林京太氏、ジェームズ・ライニー氏、澤山陽平氏、みずほ銀行執行役員の大櫃直人氏

 ベンチャーキャピタルの(株)Coral Capital(コーラル・キャピタル)はこのほど、(株)みずほ銀行、三菱地所(株)などが出資する「Coral Capital2号ファンド」を組成した。

 (株)Coral Capitalは、世界60ヵ国以上で2,000社に投資するベンチャーキャピタル「500 Startups」の日本ファンド「500 Startups Japan」を立ち上げたジェームズ・ライニー氏(代表兼マネージング・パートナー)と澤山陽平氏(マネージング・パートナー)が設立。

 「500 Startups Japan」は、2016年2月に約38億円の1号ファンドを組成し、過去3年間で43社に投資を実行した。投資先の累計調達額は150億円を突破している。

 今回、より日本のスタートアップが成長する環境をつくることを目的に2号ファンドを新規に立ち上げた。投資対象は、テクノロジーの活用が進んでいない分野をターゲットとするシードステージ(事業化に向けた研究開発段階)の日本のスタートアップ企業。

 ファンド総額は一次募集ですでに当初目標の50億円に達しており、投資期間2~3年、40~50社を目標に、投資を実施する計画。初期投資は1,000万~5,000万円、追加投資は5,000万~2億円となる予定。

 また、起業家をサポ―トする4つの支援プラットフォームとして、「資金調達」、スタートアップが必要とする人材をつなぐ「採用」、メディアへの発信などの「広報」、投資先スタートアップ同士のつながりを支援する「コミュニティ」機能を提供する。

 5日の発表会で新ファンド創業パートナー兼CEOのジェームズ・ライニー氏は「500 Startupsというベンチャーキャピタル業界有数のブランドで磨いたファンド運営の経験を生かし、私たち自身のブランドとして50億円の新ファンドを組成した。1号ファンドと同じ戦略、同じチームでスタートアップ支援に注力していく」などと抱負を語った。

 投資側として登壇した三菱地所(株)新事業創造部長の小林京太氏は、「当社ではビジネスモデル革新のために既存の不動産事業だけでなく、新事業領域へのチャレンジをしている。スタートアップとの協業を見込み、1号ファンドに引き続き出資させていただいた。1号ファンドのポートフォリオには魅力的なスタートアップが揃っており、すでに具体的な協業も進んでいる」などと話した。

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