不動産ニュース / 開発・分譲

2019/3/26

駅直結「BIZCORE 赤坂見附」が竣工

「BIZCORE 赤坂見附」外観

 新日鉄興和不動産(株)は29日、中規模ハイグレードオフィスビル「BIZCORE(ビズコア)」シリーズの第2弾「BIZCORE 赤坂見附」(東京都港区)を竣工する。26日に報道陣に公開した。

 敷地面積449.68平方メートル、東京メトロ銀座線・丸ノ内線「赤坂見附」駅直結で、外掘通りと青山通りに挟まれた角地という視認性に優れる立地。昭和40年代築のオフィスビルを建て替えた。延床面積3,743.41平方メートル、鉄骨造・一部鉄筋コンクリート造地上10階地下1階建て。

 オフィスフロアは、貸床面積2,387.43平方メートル。基準階面積は265.27平方メートル、天井高2,800mmの無柱空間を実現。専有部内にトイレ(男女別)や給湯スペースを設け、利便性の高い設計に。女性用トイレにはコスメボックスやフィッティングボードも設置した。屋上には、中規模ビルのサイズでは希少な庭園空間を整備。日中の利用はもちろん、事前申請によって夜間利用の可能とする予定。

 BCP対策として、建築基準法で必要とされる1.25倍の耐震性、3日分の災害用備蓄品を保管する倉庫、最大36時間の電力供給が可能となる非常用発電機を備えた。また、エントランス、エレベーター内、基準階エレベーターホールなど最大5段階のセキュリティ、タッチパネルディスプレイ式の来訪者対応システムを導入し、高い防犯性を備えた。

 26日時点の入居状況は約50%。近隣エリアからの移転がほとんどで、テナントは広告業や士業の中小企業。防災性能の高さや立地の良さなどが評価された。同シリーズにおける賃料設定(坪当たり)は、周辺の築30年の中小ビルの賃料相場(1万~1万5,000円が主)を基準に、そこから1万円程度のアップを目安としている。「赤坂は立地の良さも踏まえ、さらに強気の設定としている」(同社事業開発本部事業開発第二部長・奈良 敦氏)とした。

 同シリーズの今後の展開に関しては、築地(2019年7月末竣工予定)、渋谷(19年冬竣工予定)のほか神田須田町など、都心の築古中小ビルが密集したエリアで、計8棟を計画している。

オフィスフロア
屋上庭園

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