不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2019/5/16

初の売上高1兆円超え/住友不19年3月期

 住友不動産(株)は16日、2019年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(18年4月1日~19年3月31日)は売上高1兆132億2,900万円(前期比6.8%増)、営業利益2,204億1,900万円(同7.2%増)、経常利益2,042億5,700万円(同9.3%増)、当期純利益1,308億1,700万円(同9.3%増)。売上高1兆円、経常利益2,000億円を初めて達成、すべての項目で6期連続の過去最高業績となった。

 不動産賃貸事業については、売上高3,817億6,300万円(同7.8%増)、営業利益1,499億3,200万円(同7.5%増)。「住友不動産大崎ガーデンタワー」など、前期に竣工したビルが通期稼働したことや、既存ビルの空室率改善・賃料上昇効果で増収増益した。期末の既存ビル空室率は2.8%で、前期末よりも2.1ポイント改善、18年ぶりに2%台に低下した。

 不動産販売事業は、売上高3,317億5,100万円(同6.6%増)、営業利益471億1,500万円(同0.5%増)。マンション・戸建て・宅地を合わせて5,970戸(同89戸増)を販売計上した。マンション契約戸数は5,111戸(同2,244戸減)。次期計上予定戸数(5,300戸)の約8割を契約済み。完成済み販売中戸数は竣工1年超が432戸(同63戸減)、竣工1年以内が612戸(同22戸減)だった。

 完成工事事業、不動産流通事業についても順調に業績が拡大。完成工事事業では新築そっくりさん、注文住宅ともに過去最高の受注を記録。不動産流通事業では、仲介件数が過去最高を更新して4期連続の増益となった。

 次期(20年3月期)については、売上高1兆200億円、営業利益2,340億円、経常利益2,200億円、当期純利益1,400億円を見込む。

 なお同日、20年3月期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画を策定した。業績目標は、3ヵ年累計で売上高3兆1,000億円、営業利益7,400億円、経常利益7,000億円と設定。大幅な増益を達成した前中計の成長率の維持を目標とする。

 成長ドライバーは東京のオフィスビル賃貸。既存ビルの更なる収益力強化、前中計で竣工した延床面積21万坪の通期稼働、今中計で竣工予定の約23万坪の新規稼働による収益を確実に取り込んでいく。
 現時点で再開発計画など延床面積80万坪を超える開発計画が具体化しており、今後6~7年かけて総額2兆円を投資して収益化にめどをつける。今後3年間で、2兆円のうち約6,000億円を投資する計画。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。