不動産ニュース / 開発・分譲

2019/6/18

HH、オアフ島のレジデンスの邦人向け販売加速

「コウラ」完成予想図

 米国の大手不動産ディベロッパー、ザ ハワード ヒューズ コーポレーション(米国テキサス州、以下、ハワードヒューズ)は、ハワイ州オアフ島ホノルル市で開発を進める大規模複合再開発プロジェクト「ワードビレッジ」内のレジデンス「コウラ」(総戸数565戸)の7月着工に伴い、日本国内での本格的販売に着手した。

 「ワードビレッジ」は、アラモアナビーチ公園にほど近い約7万3,000坪に及ぶ大規模複合開発。2010年後の開発開始から概ね20年スパンで開発を進めている。タワーレジデンスは12~15棟、約4,500戸(延床面積約70万平方メートル)を供給する予定。14年から販売を開始し、すでに「ワイエア」(総戸数174戸)、「アナハ」(総戸数317戸)、「アエオ」(総戸数465戸)、「ケキロハナ」(総戸数423戸)が竣工、いずれもほぼ完売している。昨年からは、家具・家電・リネンなどを完備した“ターンキーレジデンス”と呼ばれる「アアリイ」(総戸数750戸、21年竣工予定)を販売、80%まで進捗し、5物件合計2,284戸(販売総額約2,800億円)が販売済み。

 同社は、16年に同社初の海外支店を東京に開設。17年末に六本木にギャラリーを開設したほか、リストインターナショナルリアルティ(株)、三井不動産リアルティ(株)と販売提携するなど日本国内での販売に力を入れてきた。「ワードビレッジの購入者の2割以上が日本人で、ハワイ島全体での比率よりはるかに高い。企業オーナーを中心に、投資、セカンド、二地域居住などさまざまな用途で購入していただいている。バケーションレンタルが禁止されていることから、利便性が高く閑静な環境が維持される点が評価されている」(同社ハワイプレジデント、サイモン・トレーシー氏)

 7月着工する「コウラ」は、エリア内最大、1200坪のヴィクトリア・ワードパークに隣接する地上41階建てのレジデンス。住戸は、STUDIOタイプ、1~3ベッドルーム、専有面積46~148平方メートル。販売価格は6000万円~3億円弱。すでに、先行販売が55%まで進行しているが「ハワイの地元住民の人気が高く、日本人比率が2割を切っている。日本人比率を3割近くまで高めるため、日本国内での販売を強化する」(ザ ハワード ヒューズ コーポレーションジャパン エクゼグティブマネージャー・野間則位氏)

 同社は今後も、価格変動のボラティリティが低いこと、災害が少ないこと、二次流通市場でも人気が高いといったハワイ不動産の特性をアピールし、販売を進めていく方針。

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