国土交通省は2日、「令和元年版国土交通白書」を公表した。
同白書では、「新しい時代に応える国土交通政策」をテーマに、平成時代の技術の進歩や日本人の感性（美意識）の変化などを振り返り、新しい令和時代の「豊かな生活空間」に向けた国土交通政策について展望している。
独自の国民意識調査や既往の調査を整理・分析した結果を踏まえ、平成はICTなど技術の進歩に加え、「物」ではなく「心」の豊かさを重視する人が約6割に達しており、新しい時代には自動運転やVRなどの技術の進歩により、時間的・場所的な制約からさらに開放され、それが充実したヒューマンライフの実現につながるとした。また、これからの生活空間のあり方として、日本人の感性（美意識）を今以上に取り込むべきと考える人の割合がすべての年代で約8割を占めたと言及。将来住んでみたいまちについては、「きめ細やかな配慮がある」「自然・歴史・伝統を感じる」ことを希望する人が約8割に達したとまとめている。
これからの国土交通政策については、新技術と一体となった新たな取り組み（サイエンスとアートの融合）を進めていく。これにより、生活空間（住空間、公共空間、移動空間）における利便性や快適さを高めるとともに「真の豊かさ」につながる、日本人の感性（美意識）を取り入れた新しい生活空間づくりを目指すとした。
詳細は、同省ホームページを参照。
