不動産ニュース / 開発・分譲

2019/7/5

羽田に複合用途の新たな物流施設/三井不

「三井不動産インダストリアルパーク羽田」外観

 三井不動産(株)は、物流機能を含む複合用途施設「三井不動産インダストリアルパーク羽田(MFIP羽田)」(東京都大田区)を竣工。5日にマスコミ向け内覧会を実施した。

 京浜急行空港線「穴守稲荷」駅徒歩7分、東京モノレール「天空橋」駅徒歩9分、首都高速1号羽田線「羽田」ICから約0.6kmに位置。敷地面積3万6,213平方メートル、延床面積8万1,030平方メートル、鉄骨造地上5階建て。総貸付面積約2万1,000坪。

 産業のまち大田区、羽田空港至近という立地を生かし、物流用途以外に、産業発信拠点という位置付けでデータセンターやラボとしても使える施設として開発した。すでに100%入居企業が決まっており、核テナントの(株)近鉄ロジスティクス・システムズほか、1・2階には大田区の産業支援施設が入居。そのほか設計事務所の本社オフィス、メーカーの従業員向け研修所などさまざまな用途で利用される予定。

 建物外装デザインに伝統的な日本の織物の文様を取り入れ、エントランスは御影石を用いてスタイリッシュな空間を演出。施設最上階には共用施設として空港を一望できるラウンジを用意し、24時間営業の無人売店も設置した。72時間対応の非常用発電機や、免震装置、水害対策など、BCP機能も充実させている。
 まちづくり型施設として、施設の外周には、桜をはじめとする豊かな植栽を配置し、快適な歩行者空間を実現。かまどベンチやマンホールトイレも配備し、地域防災にも配慮した。開発に伴い、地域住民の憩いの場ともなるスペースとして既存のあさひ海老取川公園も拡張整備している。

 同社常務執行役員ロジスティクス本部長の三木孝行氏は「物流施設としてなかなか得られない貴重な立地を生かし、新たなことに挑戦して後世に残る施設をつくりたいという思いで開発した。手ごたえは十分感じており、MFIPとしてさまざまな物件の可能性が見えてきた。海外も含め立地、条件が揃えば今後もトライしていきたい」などと抱負を述べた。

 なお同施設の竣工により、同社のロジスティクス事業として開発・運営する施設は、稼働施設が20棟、開発中施設が13棟の計33棟。以後も引き続き年間4棟程度を目途に事業を推進していく。

3Fに設計事務所の本社オフィスが入居する
オフィス完成イメージ

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/5

「月刊不動産流通2025年7月号」発売中!

「月刊不動産流通2025年7月号」が好評発売中です。購入はショップサイトから。
特集は、「事業者・自治体がリード!二地域居住」。
近年人口減少により地域の活力が失われていくという危機感を持ち、活気を取り戻すために二地域居住を促進させている地域が多くあります。今回は、そんな二地域居住に積極的に取り組んでいる事業者を取材。具体的な事例やその狙い、実際に表れている効果なども紹介しています。