(株)矢野経済研究所は9日、2018年度の国内ビル管理市場の調査結果を発表した。18年7~9月に全国の有力ビル管理事業者へ直接面談、電話アンケート等を行ない調査した。
17年度のビル管理市場規模は、元請金額ベースで3兆9,783億円(前年度比6.3%増)。引き続き好調な宿泊施設関連の引き合いや、建物修繕、リニューアル等に係る修繕工事案件が堅調に増加し、売上高につながる業務領域が堅調に推移した。
18年度の市場規模は、前年度比0.4%拡大の3兆9,927億円と予測。オリンピックに向けホテル建設が活況でホテルのノウハウを持つビル管理事業者の受注が好調。しかし、新規案件には小規模のものもあり、利益を考えると厳しい案件が少なくないことから、横ばいから微増の傾向が続くとした。