三井不動産(株)は30日、「日本橋室町三井タワー」(東京都中央区)の保留床取得資金のリファイナンスを使途とするグリーンボンドを9月に発行する予定であることを発表した。
グリーンボンドとは、資金調達の使途を環境改善効果のある事業(グリーンプロジェクト)に限定して発行される債権。同物件は、「産業創造」、「界隈創生」、「地域共生」、「水都再生」をコンセプトとする「日本橋再生計画第2ステージ」の旗艦プロジェクトとなる大型複合ビル。東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅地下直結。敷地面積1万1,480平方メートル。地上26階地下3階建て、延床面積約16万8,000平方メートル。
三井不動産グループは、かねてよりESG経営を推進しており、同物件においても、同社と東京ガス(株)が共同で設立した三井不動産TGスマートエナジー(株)が行なう「日本橋スマートエネルギープロジェクト」の発電施設等を内蔵。それによる電力・熱供給を受けることで省エネ・省CO2を実現、高い防災力を具備している。グリーンボンド発行はESG経営を一層促進しつつ、その方針について幅広いステークホルダーに周知することが目的。
発行年限は5年、発行額は500億円。同物件の保留床取得資金のリファイナンスとして充当する予定。