不動産ニュース / 開発・分譲

2019/9/20

アパ、横浜ベイエリアに旗艦ホテル開業

「アパホテル&リゾート<横浜ベイタワー>」外観
スーペリアツイン(22平方メートル、1泊3万5,500円~)

 アパホテルは20日、日本最大の客室数となる「アパホテル&リゾート<横浜ベイタワー>」(横浜市中区、客室数2,311室)を開業した。

 同ホテルは、みなとみらい線「馬車道」駅徒歩3分に立地。開発地は、みなとみらいベイエリアに隣接する「北仲」の再開発エリアで、(独)都市再生機構から取得し建設を進めてきた。建物は鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、地上35階地下2階建て。まちなみの統一を図るため、エントランスを配する基壇部は従前のレンガ造の建物を復元している。

 レストラン4つとカフェ、コンビニエンスストア、売店などに加え、最大600名収容可能の宴会場を設けた。また、リラクゼーションエリアとして、露天風呂付き大浴場、屋外プール、フィットネスジム、エステなども併設することで、滞在そのものを楽しむ「アーバンリゾートホテル」としてアピールする。約1,950平方メートルのイベント広場も設け、まちのにぎわいに寄与していく。

 客室は、11平方メートルのシングル(736室)を筆頭に、インペリアルスイート(3部屋コネクション、120平方メートル)まで12タイプ。高層階からは横浜ベイエリアや中心市街地が一望できる。各階入口にカードキーによるセキュリティを配し、室内にはチェックアウトの延長や浴場の混雑度合いの確認もできるデジタルインフォメーションを設置。自動チェックイン機と自動チェックアウト機を全面導入し、キャッシュレス決済の円滑化など利便性を高めながら、客室稼働の向上も目指していく。宿泊料金は、シングルが1泊1万8,000円~、スイートは1泊30万円~。

 同日会見したアパグループ代表の元谷 外志雄氏は「素晴らしい観光地である横浜エリアの、最寄り駅徒歩3分という抜群の地。非常に高額だったが、国内最大のホテルという『ブランドを買う』つもりでURから取得した。非常に商圏の小さい幕張でも2,000室超のホテルの稼働率が90%だ。このホテルはそれ以上の潜在需要が見込める。横浜は日帰り観光地と言われてきたが、それは単に宿泊施設が少ないだけ。国内外の観光客だけでなくビジネス需要も取り込んで、年間宿泊者数170万人を目指す。儲け度外視で、宿泊料金も抑えた。横浜のにぎわいに少しでも貢献できれば」と抱負を語った。

宿泊客や日帰り客が自由に利用できる大浴場
アパホテルのインバウンド客は欧米人中心のため、屋外にプールを設けた

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