不動産ニュース / 団体・グループ

2019/10/24

第4回澄和Futurist賞表彰式、歌手・イルカ氏らが受賞

村石理事長(左)と第4回澄和Futurist賞受賞者(左から谷川氏、イルカ氏、岩田氏)

 (一財)澄和(理事長:村石久二氏)は24日、東京會舘(東京都千代田区)において「第4回澄和Futurist賞」表彰式を開催した。

 同賞は、「自然と調和し、和む世界を目指す」とする同財団の理念に沿い、平和な未来への想いを持って活動している個人・団体を毎年表彰するもの。2019年は、詩人・谷川 俊太郎氏、シンガーソングライター・イルカ氏、顎顔面口腔外科医・岩田雅裕氏の3名が選ばれた。

 谷川氏は、1948年に詩を作り始め、日本を代表する詩人として活躍。幅広い作風で知られ、「世界人権宣言」など翻訳実績も多数。「大切なのは一人ひとりの心の平和」という考えのもと、多彩な表現と手法で、読み手の生きる力を呼び起こしてきた。また、命や平和の尊さ、夢や希望などを盛り込み、これまで140以上の小中学校の校歌を作詞してきた。

 イルカ氏は、71年シンガーソングライターとしてデビュー。「地球は大きな生き物。私達はそこに住む細胞同士」との想いを歌い続けている。2004年よりIUCN(国際自然保護連合)親善大使に就任。生物多様性をテーマにした絵本の出版などの活動も続けている。

 岩田氏は、日本ではフリーランスの顎顔面口腔外科医として活躍しつつ、1999年より20年間にわたってカンボジアをはじめとしたアジアの国々へ自費で渡航。3,000件に及ぶ無償の手術や医療支援活動を続けながら、医療を通した草の根外交を図っている。

 受賞にあたり、谷川氏は「澄和という2つの言葉は、私が初めて出した詩集に『透明』や『和音』という言葉を使っていたので、親しみを感じた」と語り、自身が手掛けた2つの詩を披露した。

 イルカ氏は「私は幼い頃からいろいろな生き物が大好きで、人間だけが偉いとは思えなくて、地球はみんなのものだという想いで歌を作ったり、本を書いてきた。私の名前はイルカですが、イルカは世界と世界をつなぐ生き物だと言われています。本物のイルカに少しでも近付けるような活動がこれからもできたら」と話した。

 岩田氏は「ただ単に長く地味に活動してきただけ。私一人でやってきたわけでなく、支援いただいた皆さんや妻のサポートがあってのこと。すばらしい賞をいただきありがとうございます」と述べた。

 村石理事長は「人の和、自然との調和を大切にしながら、経済活動に取り組むことが、真の豊かさや幸せにつながっていくように思う。澄和の思いと理念がより多くの方に共感していただけるよう、引き続き努力していきたい」と挨拶した。

 会場には、シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子氏とリオデジャネイロオリンピック女子卓球団体銀メダリストの伊藤美誠氏も駆け付け、乾杯の挨拶が行なわれた。政界、スポーツ界、芸能界、メディアなどの関係者が多数参加し、盛会となった。

この記事の用語

生物多様性

生物が固有性を保持しつつ相互に関係し合っている状態の特性・機能をいう。その特性・機能は、生態系の多様性、種の多様性、遺伝子の多様性の3つのレベルで構成されている。

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