不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2019/11/12

売上・利益とも過去最高/大和ハ20年3月期2Q

 大和ハウス工業(株)は11日、2020年3月期第2四半期決算(連結)説明会を開催した。

 当期(19年4月1日~9月30日)の売上高は2兆1,793億8,900万円(前年同期比9.9%増)、営業利益は2,093億2,400万円(同10.4%増)、経常利益は2,079億1,000万円(同8.4%増)、当期純利益は1,473億9,000万円(同12.1%増)と、いずれも過去最高を更新。売上高は10期連続の増収。営業利益、経常利益、当期純利益は11期連続の増益となった。

 戸建住宅事業については、海外事業の売上高は堅調に推移したものの、営業利益が悪化。その結果、売上高は2,396億円(同1.5%増)と増収したものの、営業利益は104億円(同20.1%減)と減益となった。売上計上戸数は3,190戸(同6戸減)。

 賃貸住宅事業は、売上高5,032億円(同4.3%減)、営業利益517億円(同6.7%減)。マンション事業は、売上計上戸数934戸(同169戸減)、売上高1,637億円(同28.0%増)、営業利益73億円(同4.5%増)。住宅ストック事業は、売上高788億円(同24.2%増)、営業利益117億円(同97.4%増)。

 商業施設事業は、売上高3,849億円(同8.5%増)、営業利益715億円(同18.6%増)。事業施設事業は、売上高6,095億円(同20.9%増)、営業利益682億円(同19.7%増)。

 上期の業績を踏まえ、通期業績予想は上方修正。売上高は4兆3,500億円、営業利益は3,830億円、経常利益は3,780億円、当期純利益は2,530億円を見込む。

 説明会では、中国の関連会社における不正行為や、建築基準の不適合等に関して、ガバナンス強化策を発表。「経営体制および管理・監督の在り方の再検討」、「業務執行の機動性およびリスク対応体制の強化」、「リスク情報の収集と共有の強化」、「持続性・実行性を支える環境の強化」の4つの基本方針を定め、業務体制を大幅に見直すとした。

 会見した同社代表取締役社長の芳井敬一氏は、「当期は事業施設、商業施設が順調に推移した他、不動産開発物件の売却が伸びたこと大きく寄与し、増収増益となった。ガバナンス強化策については、チェック機能が増えてもそこに最大投資を入れて、機動力は失わない方向で考えている」などと述べた。

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一戸建て

独立した一軒の家屋がひとつの住戸となっている住宅。「戸建て」も同じ意味である。これに対して、複数の住戸で構成される建物を「集合住宅」「共同住宅」という。

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