不動産ニュース / ハウジング

2019/11/15

積水ハウス、「気候危機」テーマにシンポ

トークセッションの様子

 積水ハウス(株)は15日、気候危機をテーマにした環境シンポジウムを、「TKPガーデンシティPREMIUM神保町」(東京都千代田区)で開催した。

 冒頭、同社常務執行役員の内山和哉氏が主催者を代表し、「積水ハウスは来年60周年を迎える。エコファースト企業として、今後もESG(環境・社会・ガバナンス)経営のリーディングカンパニーという自覚を持ち頑張っていきたい。また、2030年世界の共通目標であるSDGs(持続可能な開発目標)にも、しっかりと目を向けて臨んでいきたい」などと挨拶した。

 午前の部では、2名が講演。WWFジャパン専門ディレクターの小西雅子氏は、「1.5度をめぐる世界と日本と企業の動き」をテーマに基調講演を実施。パリ協定に提出されている現状の各国の目標では、3度の気温上昇が見込まれているが、世界の情勢では、1.5度に抑える目標が主流となっており、そうでなければ先進的な温暖化対策とみなされないことなどを紹介した。

 続いて、同社常務執行役員環境推進担当の石田建一氏が、気候危機に向けて、50年脱炭素宣言、RE100宣言等の取り組みについて触れ、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)実績が、累積棟数4万7,575棟となったことなどを紹介した。

 続くトークセッションでは、小西氏がコーディネーターを務め、石田氏をはじめ、戸田建設(株)価値創造推進室副室長の樋口 正一郎氏、ライオン(株)CSV推進部長の小笠原 俊史氏がエコファースト企業として参加。環境への取り組みと事業性、企業評価等をテーマについて話し合った。

 午後の部では、ZEHの先駆けとなる実証実験住宅や、廃プラスチックを細かく分別して資源を戻す取り組みなどが見学できる「積水ハウス エコ・ファースト パーク」(茨城県古河市)の施設見学会を行なった。

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SDGs

国連が定めた世界が共通に達成すべき目標。SDGsは、英語のSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略語である。

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