不動産ニュース / 調査・統計データ

2019/11/19

世界の都市総合力、東京は3位を維持

 (一財)森記念財団 都市戦略研究所は19日、「世界の都市総合ランキング(Global Power City Index)2019」を発表した。

 同ランキングは、世界を代表する主要48都市を選定し、都市の力を表す6分野(「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」)における70の指標に基づき評価したもの。今回が12回目。 

 19年の総合ランキングのトップはロンドンで、スコアは1,669.1(前年比23.2ポイントダウン)と8年連続で首位を維持。2位はニューヨーク1,543.2(同22.1ポイントダウン)と、どちらも前年度よりスコアを落とす結果となった。
 ロンドンは、混迷するEU離脱交渉の影響か、「経済」の「GDP」、「世界トップ500企業」といった指標でスコアを落とした。一方、「文化・交流」の16指標中12の指標でトップ5位に入っている。ニューヨークは、「GDP」「証券取引所の株式時価総額」等の指標で高い評価を獲得し、「経済」「研究・開発」で1位を維持した。

 東京は1,422.2(同39.8ポイントダウン)と、昨年に引き続き3位となった。東京五輪開催に向けて、「文化・交流」でスコアを伸ばしたが、「GDP成長率」や「優秀な人材確保の容易性」などの指標でスコアを落とした。また、「食事の魅力」で高い評価を得たが、「美術館・博物館数」「ナイトライフ充実度」はトップ4都市の中で低評価であり、より魅力ある観光資源の整備が求められる、とした。

 東京の都市力について分野別に見ると、「環境」で「持続可能性」や「自然環境」の評価が相対的に伸び、順位を上げた。一方、「経済」では前年4位の北京が順位を上げたため、ランクが下がった。「居住」では新規指標の「働き方の柔軟性」の評価が低く、「交通・アクセス」も同様に新規指標の「通勤・通学時間の短さ」が低評価となったことで、それぞれ順位を下げた。

 同財団理事の市川宏雄氏は、「東京は、6分野のスコアのバランスが良いことが分かった。一方、ニューヨークとロンドンは、特定の分野に特化しており、順位を上げるためには特化した強みを作るべきでは、という課題が出てきた。また、東京が下落したことで、五輪開催を控える4位のパリとのスコア差が縮まった。今後は東京とパリが五輪開催前後の都市力の伸びを競い合う形になるのでは」などと語った。

 また、同研究所所長の竹中平蔵氏は、「08年より開始した同ランキングだが、今や世界各国で活用されるまでになった。自分の都市の強み・弱みを把握し、今後の議論の素材にしていただきたい」などと述べた。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2020年9月号
不動産実務に役立つ情報が満載!

新法成立の背景、ポイントを解説!賃貸管理業のこれからを探ります。
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムック防災・復興ハンドブック<改訂版>

自然災害に備えて!手元に常備しておきたい一冊

価格: 500円+税(送料サービス)

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 900円+税(送料サービス)

お知らせ

2020/8/5

「月刊不動産流通」最新号、絶賛発売中!

「月刊不動産流通2020年9月号」が好評発売中です!ご購入はショップサイトから。
TOPIC「新法成立で賃貸管理業は」では、6月に成立・公布された「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」について、成立の背景やポイントを分かりやすく解説。行政、関係団体トップのコメントも掲載し、新法が賃貸管理業に与える影響などを考察します。
特集「こんなときどうする? 重説書類作成Q&A」では、弊社が運営する「不動産業務 相談窓口」に寄せられた質問の中から、重要事項説明・重要事項説明書に関する内容をピックアップ。賃貸編・売買編に分け、弁護士が丁寧に解説します。