不動産ニュース / 仲介・管理

2019/12/24

コリビング事業、渋谷で初弾/Hmlet Japan

「Hmlet@渋谷松濤」外観

 Hmlet Japan(株)(東京都千代田区、代表取締役:佐々木 謙一氏)は23日、10月に参入を発表した「Co-Living(コリビング)」事業の初弾となる「Hmlet@渋谷松濤」(東京都渋谷区、総戸数12戸)を公開した。

 同社は、三菱地所(株)と東南アジア最大のCo-Living運営事業者のHmlet(ハムレット)社(シンガポール)との合弁会社。

 「Co-Living」とは、入居者同士のコミュニティ形成に重点を置いたシェアハウスの一形態。20~30歳代のミレニアル世代をターゲットに、転居の際に発生するイニシャルコストを大幅に抑制できる家具・家電付きで提供し、フレキシブルなライフスタイルを提案する。

 Hmlet JapanのCo-Livingは、デザイン性の高い居住空間を提供し、コミュニティ・マネージャーが近隣エリアの住民との交流を含めた入居者のコミュニティ形成をサポート。入居者専用のウェブサイト・アプリを通じたイベント開催等で交流を促進するほか、クリーニングの依頼・受取りなど生活サービスなども提供していく。

 初弾物件は、京王電鉄井の頭線「神泉」駅徒歩2分、JRなど「渋谷」駅徒歩7分に立地。鉄筋コンクリート造地上4階建て。間取りは1R(居室面積18平方メートル)が10戸、メゾネット(同38.31平方メートル)が2戸。いずれもダブルベッドセットとデスク&椅子、ワードローブ&棚付き。メゾネット1戸のリビング(4階)はバルコニーと共に共用施設として入居者に開放する。

 契約は1ヵ月以上12ヵ月未満の定期借家契約。月額賃料(12ヵ月契約の場合)は、18平方メートルの居室が20万円、メゾネットが30万円。12月1日より入居を開始しており、現在の入居率は50%。半数強が欧米を中心とした外国人となっている。

 2020年2~7月にかけて笹塚、神楽坂、日本橋岩本町、原宿で展開し、19年度中に東京都心部を中心に100室以上を予定。5~7年程度の中長期的には大阪や名古屋等の大都市にもエリアを拡大し、1万室以上の運営を目指す。物件については三菱地所グループでの新規開発、他社開発の物件の取得・借り上げ、既存物件取得後にリノベなどさまざまな手法で展開していく予定。Hmlet Japan社は建物を保有せず、マスターリースした上で転貸する。顧客については、当初半年~1年程度までは、シンガポール、香港、シドニーで事業展開するHmlet社がすでに強いネットワークを持つ欧米系の駐在員を主要顧客として想定している。

 内覧会でHmlet Japan代表取締役の佐々木 謙一氏は、「ミレニアル世代は、居室の広さより、充実した共用スペースや人とのつながりを求める傾向にある。長期的に見れば一定の需要がある事業だと考えており、当面、1万戸を目標に東京中心に事業を展開していく」などと抱負を述べた。

屋上共用ラウンジ
1R。ダブルベッドセットとデスク&椅子、ワードローブ&棚付きで提供する

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年4月号
市場を占う「キーワード」
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/3/7

「海外トピックス」を更新しました。

飲食店の食べ残しがSC内の工場で肥料に!【マレーシア】」配信しました。

マレーシアの、持続可能な未来に向けた取り組みを紹介。同国では、新しくビルを建設したり、土地開発をする際には環境に配慮した建築計画が求められます。一方で、既存のショッピングセンターの中でも、太陽光発電やリサイクルセンターを設置し食品ロスの削減や肥料の再生などに注力する取り組みが見られます。今回は、「ワンウタマショッピングセンター」の例を見ていきましょう。