不動産ニュース / 開発・分譲

2020/1/22

「使える共用部」に高評価/コスモス「大森町」

「イニシア大森町 N’sスクエア」完成予想図
コワーキングスペースとして運用するラウンジ

 (株)コスモスイニシアが2019年12月に1期25戸の販売を開始した分譲マンション「イニシア大森町 N’sスクエア」(東京都大田区、総戸数112戸)が、約8割に申し込みが入るなど好調だ。

 同物件は、京浜急行線「大森町」駅徒歩4分に立地する地上15階建てのマンション。建設地は、資材置き場やアパート跡地で17年に取得。住戸は、専有面積34.05~62.99平方メートル、間取りは1LDK~3LDK。竣工は21年1月、入居開始は21年2月下旬。

 単身者やDINKS、プレファミリーをメインターゲットと想定し商品企画を練る中、まず入居者の「家事時短」を念頭に共用の「ランドリー」スペースの設置を決定。「ランドリーを回している間の時間の有効活用」できる場として、集会室(ラウンジ)スペースを「コワーキングスペース」として作り込んだ。
 コワーキングスペースの座席は18席。Wi-Fiを設定し、自動販売機を置き、24時間開放する。理事会以外の貸し切りは禁じ、あくまでも入居者のサードプレイスとする。昼はコワーク利用、夜は子供の勉強を見ながら洗濯を待つといった使い方を想定する。

 ランドリーは洗濯用3台、乾燥機3台、シューズランドリー1台を用意。使用料は管理費に含める。また箱に詰めて荷物を宅配で預けることができるサービス「sharekura(シェアクラ)」も導入・提供する。

 住戸は、共用部を充実させることでコンパクトに設計。ランドリーがあることで洗濯機を持たない入居者が出ることが予想されるため、洗濯機置き場を大型の収納スペースとして活用する提案も行なう。

 19年7月ホームページを開設。10月にモデルルームを設置。これまでの反響数は約500組、来場者数約100組。1期の販売価格は3,500万円台~6,500万円台。坪単価は約320万円。購入者の6割が大田区在住。30~40歳代が8割。単身女性の購入が最も多く、「使える共用部」への評価も高い。

モデルルーム
ランドリーを設けたことで洗濯機を使わない居住者もいると想定し、洗濯機置き場の前にロールスクリーンを設置し、収納として使用できるようにした
共用部に設置予定のランドリーの同等機。利用料は管理費に含まれる

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