不動産ニュース / ハウジング

2020/2/7

レジリエンス機能を強化した戸建住宅/LIXIL住研

「~人生100歳時代の未来住宅~五世代」外観

 (株)LIXIL住宅研究所は10日、アイフルホームブランドよりレジリエンス機能を強化した戸建住宅「~人生100歳時代の未来住宅~五世代」を発売する。

 同社では、社会問題解決につながる未来に向けた住宅「コンセプト住宅」の実証実験などを実施。そこで得たノウハウや技術を、他の新築・リフォームの事業に展開する取り組みを行なっている。同商品は、2018年発表のコンセプト住宅「CH18」(「4世帯がつながる家」「未来に受け継ぐ家」「IoTで進化する家」「からだを鍛える家」の4つがコンセプト)をベースに、レジリエンス機能を強化したもの。

 内部は各世代に合った複数のユニットから構成。家の中央には、共有スペースに大きな吹き抜けを設けて、各世帯が集まりやすい空間としている。ユニットは、85歳世代(高齢者世代)、65歳世代(充実世代)、45歳世代(働き盛り世代)、25歳世代(子育て世代)の4つに区分け。85歳世代は、普段の生活の中で足腰を鍛えられるように、あえて階段などの段差を設置。65歳世代は、同居世帯を見守りやすい配置にし、将来介護が必要になった場合でも対応できるように、バリアフリールームにした。45歳世代は、ユニット内に浴室、トイレ、キッチンを設け、簡単な間取り変更で賃貸物件として貸し出しも可能とした。25歳世代は、子供が騒いでもケガをしにくく、音が響きにくいクッション性のある床材を採用した。

 躯体は耐震、制震システムを採用。高気密高断熱で省エネ性にも優れている。太陽光発電、蓄電池に加え、災害時に強いLPガスや約3日分の飲料水を確保できる貯水システムなども搭載。万が一ライフラインが途絶えても炊き出しが可能となり、地域の避難所としても貢献できる。

 販売は、アイフルホームが運営するインターネット販売専用サイト「web housing」で行なう。代表プランとして「五世代プラン」「四世代プラン」の2プラン用意。参考価格は「五世代プラン」(延床面積216.3平方メートル)5,987万円(税別・標準地域の場合)、「四世代プラン」(延床面積187.3平方メートル)5,430万円(税別・標準地域の場合)。

 7日の会見で同社代表取締役社長の加嶋伸彦氏は「中期的には、住宅だけでなく、リフォーム、非住宅など、弊社の商品に、健康対策、災害対応なども含めレジデンス機能を搭載していき、本部と加盟店一体となって事業展開を進めていく。ブランドトータルで契約棟数5,000棟を目指していきたい」などと述べた。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

一戸建て

独立した一軒の家屋がひとつの住戸となっている住宅。「戸建て」も同じ意味である。これに対して、複数の住戸で構成される建物を「集合住宅」「共同住宅」という。

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。