不動産ニュース / 調査・統計データ

2020/5/26

ホテルの期待利回り、軒並み上昇/JREI調査

 (一財)日本不動産研究所は(JREI)26日、42回目となる「不動産投資家調査」(2020年4月時点)の調査結果を発表した。アセット・マネージャーやアレンジャー、ディベロッパー、年金基金など193社が調査対象で、回答社数は139社。

 新型コロナウイルス感染症の拡大により、影響が大きかったアセットが「ホテル(宿泊特化型)」で、東京の期待利回りは4.5%(前回比0.1ポイント上昇)。なお、「札幌」5.3%(同0.1ポイント上昇)、「大阪」5.0%(同0.2ポイント上昇)「京都」5.0%(同0.2ポイント上昇)、「福岡」5.1%(同0.1ポイント上昇)、「那覇」5.4%(同0.2ポイント上昇)と、軒並み上昇した。

 観光インバウンド需要が市場をけん引してきた「都心商業施設」は、「東京」を含むほぼすべての地区で前回比「横ばい」となり、不動産投資家のリスク認識や様子見姿勢が明らかになった。

 Aクラスビル(東京・オフィスビル)の期待利回りは、「丸の内、大手町」で3.5%で5期連続の横ばい。同じく「虎ノ門」(3.8%)、「西新宿」(4.0%)、「渋谷」(3.8%)、「池袋」(4.2%)も横ばいに。「日本橋」(3.7%)、「赤坂」(3.8%)、「六本木」(3.8%)、「港南」(3.9%)は、前回比0.1ポイントの下降。

 賃貸住宅1棟(ワンルームタイプ)は、「横浜」(4.9%)と「大阪」(4.8%)が前回比0.1ポイント低下したが、東京・地方含めてその他の地域は横ばいが多くを占めた。

 また、今後1年間の不動産投資に対する考え方については、「新規投資を積極的に行なう」の回答は86%と前回比で9ポイント低下。一方、「新規投資を当面、控える」が18%と前回比13ポイント上昇している。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年1月号
地域で目立つ企業になるには…
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/12/5

「月刊不動産流通2025年1月号」発売中!

各地で活躍している地場の企業は、どのような戦略を立て営業をしているのでしょうか。「月刊不動産流通2025年1月号」では、毎年恒例の「活躍する地場企業の戦略を探る」を掲載!

今年は秋田県、仙台市、群馬県、埼玉県、東京都、石川県、大阪市、香川県、福岡市の企業を取材しました。エリアやターゲットにより、各社多様な取り組みを行なっています。