不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2020/6/29

売上高が過去最高を達成/ポラス20年3月期

 ポラス(株)は29日、2020年3月期決算(連結)の決算説明会を開催した。

 当期(19年3月21日~20年3月20日)の売上高は2,256億8,000万円(前期比4.3%増)、営業利益137億8,000万円(同6.6%増)、経常利益153億9,900万円(同11.9%増)、当期純利益43億7,700万円(同12.9%増)と、売上高、経常利益、純利益が過去最高となった。

 主力の戸建分譲住宅事業では、埼玉県八潮市が創設した「八潮らしい街並み景観・分譲住宅認定制度」の第1号認定を取得した「マインドスクェア八潮 やすらぎの家」や家事ラク分譲「育実の丘東大宮」等のテーマ性を持ったまちづくりが好評で、契約棟数2,515棟(同5.2%減)と8年連続で2,000棟を超えた。

 マンション分譲事業では、「ルピアグランデ浦和美園」(総戸数340戸)が竣工と同時に完売。契約戸数は393戸(同16.0%減)となった。

 戸建注文住宅事業では、増加するWeb反響からの受注を確保すべく、マーケティングオートメーションを中心としたフローの見直しとシステム構築を推進。また、前年度に新設した単独展示場「体感すまいパーク」のうち“デザイナーと創る唯一無二のすまいをテーマ”としたPOHAUSブランドの受注が伸長したが、消費増税の反動減等の影響もあり契約棟数は559棟(同3.0%減)となった。

 プレカット事業では、名古屋工場開設による共有および生産体制強化等により受注・生産・販売が拡大し、構造材生産坪数は134.8万坪と(同4.0%増)と過去最高を更新した。

 次期(21年3月期)ついては、コロナ対策を徹底した安全な環境での物件案内などで困難を乗り越えていくとし、市民農園利用権がついた戸建分譲住宅「ハナミズキ春日部・藤塚」(全22棟)や保全林活用、棟下式、オンライン交流会といった地域特性を生かしたまちづくりを提案していく予定。また、プレカット佐賀工場の増床・規模拡大や各工場の生産性向上、供給体制強化によるシェアの拡大を進めることなどにより、売上高2,300億円(同1.9%増)、経常利益170億円(同10.4%増)、当期純利益47億円(同7.4%増)を見込んでいる。

  同社代表取締役の中内 晃次郎氏は、「今期は、新型コロナウイルスの影響により、世界経済、日本経済の先行きが見えない状況の中でのスタートとなり、また住宅業界においても着工棟数の減少が予測されるなど非常に厳しい環境だった。このような時代にこそ、ポラスグループは創業より掲げている『地域密着型経営』をより強固に推し進め、新しい時代に沿った『住まい・暮し』を提供し続けることで、シェアNo.1エリア、市場占有率の拡大を進めていきたい」とコメントした。

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