不動産ニュース / 開発・分譲

2020/7/28

六本木に6棟・1,000室超の大型ホテル/アパ

「アパホテル<六本木SIX>」外観

 アパホテル(株)は28日、「アパホテル<六本木SIX>」(東京都港区、総客室数1,001室)を開業した。

 東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅から徒歩3分、都営地下鉄大江戸線、東京メトロ日比谷線「六本木」駅徒歩7分に立地。

 2011年に開業した、「アパホテル<六本木1丁目駅前>」(総客室数142室)を全面改修。併せて隣地を取得し、5棟859室を新築することで、6棟編成の大型ホテルとした。六本木エリアで最大規模のホテルとなる。建物は11階建てから15階建て。いずれも鉄骨造。

 フロントは中心となる1棟に集約し、全棟の宿泊者が共通して利用する仕組みに。スマホ決済やクレジット決済を行なうことで、当日のチェックイン手続きを大幅に簡素化するシステムも導入している。

 客室は、シングル、ツイン、ダブルを用意。インバウンドのニーズも見込まれることから、全室にユニバーサルコンセントを設置。花粉やウイルスを無効化し脱臭効果もある「ナノイーX」を搭載したエアコンや、館内案内が確認できる「アパデジタルインフォメーション」を導入した大型テレビなど、客室設備を充実させた。

 また、付帯施設として「六本木1丁目駅前」時代から出店している「トラットリアItsuki」、スープやお粥などを提供する「毎日薬膳 Soup+ Diner」、無人型コンビニを設置。いずれも宿泊者以外の利用を可能とし、地域の利便性を向上した。

 宿泊料金は、スタンダードシングルが1万8,000円、スタンダードダブルが3万円程度。8月末までの期間は、開業記念特別価格で提供する。

 開業披露式典挨拶したアパグループ代表の元谷 外志雄氏は、「コロナの影響でオリンピックは延期となり例年当グループホテルの宿泊者の30%を占めるインバウンドの需要が大きく減ってしまった」と話すも、「しかし、元々ホテル開発に当たってはオリンピックなど一過性のイベントに依存しない計画を立てているため、開発中の案件も中止せず、継続して取り組んでいく。六本木SIXは、コロナ禍後、宿泊需要が戻る頃には高い稼働率、単価を獲得できるホテルになると期待している」と意気込んだ。

 同社は現在、同ホテルを含め港区において14ホテル・3,259室を展開中。22年4月には、「アパホテルプライド<六本木駅東>」(総客室数693室)を開業する。

デラックスツインルーム室内

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