不動産ニュース / ハウジング

2020/8/3

住宅の構造計算書などをAIで自動作成

 住友林業(株)の子会社で、木造戸建て住宅の設計補助業務などを行なうホームエクスプレス構造設計(株)(HM-EX社)は1日、ビルダー・プレカット工場向けの構造設計支援サービス「構造エクスプレス」の提供を開始した。

 福井コンピュータアーキテクト(株)が開発した3D建築CADシステム「ARCHITREND ZERO」を用いて、ビルダーが建物の意匠図を作成。クラウドを介しHM-EX社へ意匠図を送ると、構造計算書や基礎・構造伏図、プレカットCAD連携データ等をAIが自動生成して、各種データをビルダーとプレカット工場へ送付する。ビルダーは設計業務の、プレカット工場はCAD入力業務の手間が省け、業務効率化を実現できる。

 また、「ARCHITREND ZERO」には、「耐震等級3」の性能確保に必要な最適部材を自動算出するオリジナル機能も付帯させており、住宅購入者にとっても耐震性の高い建物を住めるというメリットがある。

 提供価格は18万円。使用するソフトは1ライセンス当たり10万円、ソフトの初期設定費用が1社当たり10万円かかる。

 7月31日に会見した、同社代表取締役の永崎兵衛氏は、「同サービスの提供を通じ、ビルダーやプレカット工場が抱える人手不足や過重労働といった問題の解決に寄与したい。今回のコロナ禍で業務のオンライン化に対するニーズも高まっている。2023年12月期までにビルダー300社・3,000棟への提供を目標に、全国でプロモーションを展開していく」などと語った。

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