不動産ニュース / ハウジング

2020/9/2

ナイス、戸建商品の防災性向上を提案

 ナイス(株)は1日、戸建住宅商品「パワーホーム」の新シリーズ「防災の家」の提案を開始した。

 「パワーホーム」は、オリジナルの接合金物と集成材を組み合わせ、住宅性能表示基準における耐震等級3を標準で確保。「防災の家」では、ユーザーの土地形状やライフスタイルに合わせ、強固でレジリエンス性の高い設備や仕様の導入などを積極提案していく。

 地震による揺れ幅の軽減や繰り返し発生する余震への対応として、木造戸建て用の制震装置や軽量屋根材を提案。近年の台風災害も見据え、引き違い窓には風速62m/秒に耐えられる耐風シャッターを設置を推奨し、飛来物の激突からも窓を守る。また、ガラスが割れても破片が飛散しにくい防災安全複層ガラスの採用も薦める。

 ライフラインが途絶した場合にも生活が継続できる設備として、太陽光発電と燃料電池、蓄電池を組み合わせた3電池の採用を提案。非常時の電力・給湯の確保、平時の電気代節約のメリットでアピールする。飲料水や生活用水は最大36リットルを貯められる貯水タンクを導入。漏電による二次災害防止のため、震度5強以上の揺れを感知すると自動で電力を遮断する感震ブレーカーも提案に加える。

 これらの設備・仕様の提案に加え、プラン面でも防災対応を強化。平時から防災備蓄品の備えを充実させるため、玄関脇の大容量ストレージや小屋裏収納など、収納面積の確保を推奨していく。

 2階建て、延床面積113.62平方メートルの参考プランの場合、標準仕様から制震装置、耐風シャッター、軽量屋根材、アルミ樹脂複合窓と防災安全複層ガラスに追加・変更した場合、本体価格に約250万円上乗せとなる。

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蓄電池

放電と充電の両方が可能な電池をいう。電池は極と電解質で構成され、化学反応によって電流を発生させる(放電する)装置であるが、特定の極と電解質が組み合わさった場合には、放電とは逆方向に電流を流すことによって放電力が回復する(充電する)性質がある。

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