不動産ニュース / ハウジング

2020/9/8

水害対策仕様の住宅提案/ヤマダホームズ

「水害対策仕様」の住宅イメージ

 (株)ヤマダホームズはこのほど、頻発する浸水被害への対策を施した「水害対策仕様」の住宅の販売を開始した。

 1階床上浸水レベル(地盤より1m浸水)未満を想定し、「浸水を最小限に留め、復旧しやすくする工夫」と「被害を受けても最低限の生活を維持できる設計上の配慮」の2つをポイントに開発した。

 建物周囲には浸水ハザードマップで確認した浸水水位以上の高さの塀を設置し、玄関、車庫などの開口部前は止水板を設けて浸水を防ぐ。また、建物本体では、ベタ基礎と立ち上がりの継ぎ目、および貫通サヤ管を止水し、建物への浸水を最小限に留める。汚水ますには逆流防止弁を設置。床下に浸水した場合でも排水できるよう、基礎内部に水抜きを設置するなど、復旧のしやすさに配慮する。
 間取りは、2階にキッチン、浴室などの水回り設備や寝室等を計画。1、2階の分電盤回路を分割するなどの提案も行なう。脱出・救出用としてバルコニーも設置。また、基礎高さは浸水ハザードマップ予想水位以上の設計を行ない、室外設備機器(給湯器等)も予想水位以上の高さに設置するよう配慮する。

 同社の全商品のオプション仕様として利用できる。販売エリアは沖縄県を除く全国。販売価格(税抜き)は施工面積当たり38万5,000円~(電力を自給自足する住宅「NEXIS(ネクシス)」38坪に設置の場合の坪単価)。

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一戸建て

独立した一軒の家屋がひとつの住戸となっている住宅。「戸建て」も同じ意味である。これに対して、複数の住戸で構成される建物を「集合住宅」「共同住宅」という。

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