不動産ニュース / 開発・分譲

2020/10/28

ヒューリック両国リバーセンターが全面開業

「川とまち、人を結びつける拠点にしていきたい」と話す西浦会長

 ヒューリック(株)は28日、「ヒューリック両国リバーセンター」(東京都墨田区)の開業式典を執り行なった。

 東京都および墨田区が所有する約1,509平方メートルの敷地を有効活用するため、PPP事業として開発したもの。JR等「両国」駅から徒歩3分、隅田川に面し、周辺には両国国技館や旧安田庭園、江戸東京博物館等、歴史や文化に関わる観光資源が集積する立地。建物は鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、コンクリート充填鋼管構造地上9階建て。延床面積約8,157平方メートル。

 1~2階は、「両国子育てひろば」。墨田区が定期利用保育や一時預かり事業を行なう「保育室」のほか、子育て相談や子育て講座も行なう「子育てひろば」を運営する。
 2階には、「水上バス待合所」を設置。同施設に開発に伴い増設した「両国防災船着き場」発着の水上バス利用者が待機できるスペースで、(公財)東京都公園協会が運営する。同船着場からは隅田川を中心に、浅草、お台場等、東京の水辺を周遊する水上バスを定期運航する。
 2~9階ではヒューリックが、「ザ・ゲートホテル両国 by HULIC」(総客室数126室)を展開する。同ホテルブランドの4軒目。宿泊者専用のルーフトップラウンジからは、墨田川や東京スカイツリーの眺望が楽しめる。
 「子育てひろば」および「水上バス待合所」はすでにオープンしており、ホテルは11月12日に開業する。それをもって施設全体の開業となる。

 開業式典では、ヒューリック代表取締役会長の西浦三郎氏が「パリやニューヨーク、ロンドンなど世界の都市では、川のあるまちがにぎわいをもたらしている。東京といえば“墨田川”。川辺とまち、人を結びつける施設として運営していきたい」と挨拶。

 墨田区長の山本 享氏は、「両国は歴史・文化の資源がたくさんあり、訪れてもらうことでその良さを感じてもらえるまち。この施設を拠点にして、まちを楽しんでもらいたい」と祝辞を述べた。

「ヒューリック両国リバーセンター」外観

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PPP(官民パートナーシップ)

公共的な施設の整備・運営や公共サービスの提供に当たって、民間事業者の資金やノウハウを幅広く活用する手法をいう。Public Private Partnershipの略語。

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