
(株)ジェクトワンは、京町家の保全事業などを手掛ける京都上ル合同会社、店舗・商品のブランディング等を行なう(有)ヴァルグが3社共同事業として進めてきた、築115年を超える空き家を活用した宿泊施設「ANJIN GION SHIRAKAWA」(京都市東山区)を、11月1日に開業すると発表した。
京都市の空き家対策および文化・まち並みの象徴である京町家の保存・再生目的に、京町家の空き家を1日1組限定のラグジュアリーな宿泊施設へとリノベーションした。
京都市営地下鉄東西線「東山」駅より徒歩3分、東山区を流れる白川沿いに位置する。1棟貸しのため、利用者がスタッフと会うのは、チェックインする際に現地でサービスする1名のみに限られ、昨今重視される「3密回避」ができる。施設内での食事の提供も今後行なっていく方針。
施設内には、西陣織のアートパネルなど、京都にゆかりのある企業の製品や作家の作品を多数展示している。客室の面積は1・2階合わせて約53平方メートル、収容人数は約5人。料金は1泊3万円~。
なお同プロジェクトの共同事業主はジェクトワン、共同出資者は京都上ルおよびヴァルク。ジェクトワンが旅館業営業者として収益管理業務を 、京都上ルが同事業の事業考案者としてとりまとめおよび渉外業務を、ヴァルクがブランディング、デザイン設計、FFE計画業務などを担う。施設の運営は、(株)トマルバに委託する。