不動産ニュース / 開発・分譲

2020/11/12

「移動式マンションサロン」を実証実験/日鉄興和不

移動式マンションサロン(車両サイズ:10人乗り、最大乗車予定人数:3人)
車内の様子。後席の取り外しや移動など、レイアウトは柔軟に変更できる仕様

 日鉄興和不動産(株)は、13日より車両を活用した移動式マンションサロン「Smart Class(スマート クラス/略称:スマクラ)」の実証実験を開始する。

 MONET Technologies(株)が開発した「マルチタスク車両」を使用し、移動中に車中でオンラインや動画による接客を行なうサービス。販売中の都市型コンパクトマンション「リビオレゾン浅草」「リビオレゾン上野入谷ザ・テラス」「リビオレゾン三ノ輪ステーションプレミア」の3物件を対象に、12月14日までの1ヵ月間実施する。

 同社は、2020年2月より「リビオシティ・ルネ葛西」で、マンション向けMaaSとしてマンション専用オンデマンドバスの運行実証実験を実施。その中で、移動手段自体があることがユーザーの行動を促すことが確認できた。今回、モビリティサービスを提供することで、これまでアプローチできていなかった層へ購買行動を促すきっかけをつくる。

 利用者は、専用ホームページ上で予約して、銀座線・日比谷線の指定された駅の中から乗降ポイントを設定。スマクラが指定された駅まで迎えに行き、マンション建設地まで案内後、指定の駅まで送迎する。利用者は、移動中に案内されるコンテンツを通じてマンションに関する情報を入手できる。乗車駅に限らず指定のコースを運行し、1コース70分程度で利用料は無料。スマクラには運転手以外乗車しておらず、接客は基本的に無人で行なう。

 コンテンツは、想定ターゲットであるマンション購入に興味はあるが“モデルルームに行くのはハードルが高い30~40歳代単身女性“、”忙しくてなかなかモデルルームに行く時間がとれない30~40歳代のサラリーマン男性”、それぞれに合わせて2バージョンを用意。前者向けは「未来の暮らしの体験ツアー」として、社内でブランドコンセプトムービーや対象物件の周辺エリア案内、VRコンテンツなどを体験しながら、リビオレゾンに住む疑似体験ができる構成とした。後者向けは、「時短効率ツアー」として、オリジナルセミナー動画や現地案内のiPadコンテンツを用いて、マンションサロンで通常行なわれる接客内容のうち、モデルルーム見学を除くほとんどの内容を体験できる。現地からの帰り道には、オンライン対話ツールで担当販売員を直接やりとりできる時間も設ける。

 実証実験では、「非対面接客」により販売センター来場への心理的ハードルを下げることができるのか、「移動時間に情報提供」というニーズがあるのか、無人接客で充実したコンテンツ体験が提供できるのか、などを検証。その結果をもとに車両の作り込みやコンテンツの改良を行ない、2021年3月上旬より本格導入する予定。

社内では、リビオレゾンでの暮らしをイメージさせるブランドコンセプトムービーが流れる
現地ではタブレットを使って、眺望などが確認できる

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