不動産ニュース / 開発・分譲

2020/11/18

館内物流サービスを備えた都市型物流施設

「プロロジスアーバン東京品川1」(東京都品川区)

 プロロジスは18日、都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン」ブランドの初弾物件である「プロロジスアーバン東京品川1」(東京都品川区)をマスコミに公開した。

 同社はこれまで、主要消費地に近接する地域において、「プロロジスパーク」ブランドで大規模物流施設を開発・供給してきた。一方で、消費者へのラストワンマイル圏域での物流施設需要がこれまで以上に高まると考え、「プロロジスアーバン」ブランドでの供給を決定。初弾の「東京品川1」を7月に稼働開始した。

 同物件は、りんかい線「品川シーサイド」駅徒歩5分、京浜急行線「青物横丁」駅徒歩7分に立地。敷地面積8,961.96平方メートル、鉄骨鉄筋コンクリート造地上6階地下1階建て、延床面積は2万8,186.05平方メートル。1986年築の建物を賃借し、改修工事を実施、賃貸している。

 1階にはヤマト運輸(株)が入居し、配送センターとして活用。上階の倉庫スペースはフロア貸しのほか最小100坪から賃貸を可能に。入居企業の利便性向上のために、(株)セカンドステージによる館内物流サービスを、同社物件では初めて提供している。館内物流とはテナント企業荷物の入出庫代行で、これによりテナントのスムーズなオペレーションを可能にしている。

 現在は満床に近い契約状況。なお、リーシングの際には、音楽スタジオ、ラボなど、これまでの物流倉庫にはない利用用途での問い合わせを多数受けたという。

 「プロロジスアーバン」ブランド第2弾となる「プロロジスアーバン東京足立1」(東京都足立区)は18日に竣工、第3弾となる「プロロジスアーバン東京足立2」(東京都足立区)は近日着工予定。

 同社代表取締役社長の山田御酒氏は、「Eコマースの成長に伴い、グローバルでは都心型物流施設のニーズが高まり、供給が増えている。日本にもそのような機能が必要であると考え、今回の供給に至った。今後もテナントやテナント企業の方の声を生かしながら、試行錯誤を重ね、『アーバン』の供給を継続していきたい」と語った。

1フロアに複数テナントが入居できるよう、廊下やセキュリティなどを新規に設置。館内物流サービスによる出入庫により、限られたスペースでも効率的なオペレーションができるという
2面あるトラックバースの1面を入居テナント用とし、外部の配送事業者の対応をセカンドステージが一括して担う

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