不動産ニュース / 開発・分譲

2021/2/15

東急、シェアオフィスバスを実証運行

シェアオフィスバス「Satellite Biz Liner」
テレワークがしやすいよう、パソコンの利用をサポートするグッズを貸し出す

 東急グループは16日、新しい生活様式に適合する移動・就労サービスの開発を目的とした新サービス実証実験「DENTO」の一環で、シェアオフィスバス「Satellite Biz Liner」の実証運行を開始する。

 「DENTO」はテレワークの普及による移動や働き方の変化を踏まえ、自由で豊かな東急線沿線での働き方の実現を目指し、「快適な都心通勤を実現する移動サービス」「自宅周辺で快適に楽しくテレワークできる就労環境の提供」「移動目的および体験価値の提供」を柱とした新サービスの実証実験を行なう取り組み。1月13日~4月28日の約3ヵ月の期間で実施する。

 シェアオフィスバス「Satellite Biz Liner」は、東急バス(株)が提供する。バス車内で仕事をしながら目的地まで過ごす「動くシェアオフィス」をコンセプトとしたサービス。平日、出勤時間帯に東急バス「新羽営業所」(横浜市港北区)から「東京」駅行き、退勤時間帯に「東京」駅から「新羽営業所」行きのバスを各1本ずつ運航する。途中停車駅は「市が尾」駅、「たまプラーザ」駅、「渋谷」駅。
 出勤時は始業開始時刻に、退勤時は終業の少し前からバスに乗り込み、車内でも勤務をすることで、朝の時間、終業後の時間にゆとりをつくる働き方を提案。出勤時は「新羽営業所」を8時20分に出発、退勤時は「東京」駅を16時25分に出発するスケジュールで運行する。乗車時間は、始発から終点までで1時間25分程度。

 車両は4列シート、38人定員、化粧室完備。快適にテレワークができるよう、フリーWi-Fi、USB充電ポートを提供する。座席に備付けのデスクではパソコンの操作がしにくいことから、Yogiboを展開する(株)ウェブシャークの「Traybo2.0」を無償でレンタルする。クッションとトレーが合体した商品で、足の上に載せると、その上で安定してパソコンを操作できる。

 バスの利用は事前予約制。チケットは日付指定がなく、購入後好きなタイミングで利用できる。販売は、「DENTO」LINE公式アカウントおよび高速バス予約サイト「発車オーライ」で行なう。運賃は「たまプラーザ」駅から「渋谷」駅までで1,000円。東急線通勤定期を購入し、DENTOサービスに登録しているユーザーは100円引き。実証実験は4月28日まで。

 15日、「たまプラーザ」駅から「渋谷」駅までメディア向けの試乗会を実施。利用者モデルとして、港区で働く男性会社員も同乗し、乗車中にパソコンで仕事をした。男性は、「電車通勤と異なり、時間を忘れるほど仕事に集中できた。『たまプラーザ』駅のような乗降者数の多い駅だけでなく、自宅の最寄駅からもバスに乗れるようになれば、より積極的に利用したいと感じた」と語った。

 なお、東急は「現在、30件ほど予約を受けている。DENTOの公式ラインはリリースから約1ヵ月で友達登録が1万3,000件となり、想像以上の反響を受けている。各サービスについても今後積極的に広報し、利用促進につなげたい」とコメントしている。

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